「その新世界ちゃうわ!」 大阪環状線・新今宮駅発着メロディに突っ込み続々
駅の発車メロディというのはなぜか気になるものだ。ドアが閉まるタイミングで聴こえてくるメロディに、思わず耳を傾けてしまうこともあるものだ。
大阪環状線には、全19駅それぞれに発車メロディが用意されているというが、新今宮駅でドヴォルザークの「新世界より」が採用されていることが、近ごろまた話題となっている。
周りの駅は「やっぱ好きやねん」、「あの鐘を鳴らすのはあなた」......
大阪環状線全駅の発車メロディが決まったのは、2015年3月。JR西日本のニュースリリースで告知された。
JR西日本ウェブサイト内の「全駅で異なる発車メロディを導入!」というページには、各駅とその選曲の理由が紹介されている。「その駅(まち)らしさ」「大阪環状線らしさ」「大阪らしさ」をテーマに、駅ごとに異なる発車メロディを採用したという。
「大阪らしさ」がテーマだけに、大阪出身アーティストの曲が多いようだ。その例をいくつか見てみると......。
大阪駅は「やっぱ好きやねん」。故やしきたかじんさんの代表曲だ。亡くなられてから4カ月後の2014年5月に導入されたそうだが、当時は大きな話題になったという。
天満駅は大阪出身のaikoさんの「花火」だ。aikoさんが天神祭の花火をイメージしながら作った、思い出の曲だ。発車メロディの制作の際には、「花火」に天神祭の「チンチキチン♪」というお囃子のリズムを重ねるアレンジを加えているという。
桜ノ宮駅はやはり大阪出身・大塚愛さんの2004年のスマッシュヒット「さくらんぼ」だ。「さくらんぼ♪」の歌詞が含まれるサビの最後を使ったアレンジで、発車メロディが作られたという。
桃谷駅は故河島英五さんの傑作「酒と泪と男と女」だ。河島さんは桃谷駅近くで生まれ、ライブハウスも経営されていたとのこと。
天王寺駅は「あの鐘を鳴らすのはあなた」、あの大御所・和田アキ子さんの名曲である。四天王寺の鐘にちなんで選ばれた。お寺の鐘ではない鐘の音が、発車メロディの中で響き渡るそうだ。もちろん和田アキ子さんも大阪市生まれ。
「通天閣界隈のこと言うとるんとちゃうねんで!!」「ギャップに笑うわ」
また、他の駅のメロディも相当に気になるようで......、
確かに「新世界より」(ドヴォルザーク)もすばらしいですが、
— 友希?ライブ命 (@yukihyoudo) 2018年6月10日
鶴橋駅の「ヨーデル食べ放題」(桂雀三郎with満腹ブラザース)も捨てがたいw
寺田町(韻シスト)やし
さすがですw https://t.co/kBOBTRiz76
玉造駅のメリーさんの羊も、ここに事務所を構えた中島らもの代表作「白いメリーさん」にかけたものだとすれば唸らずにいられまへん https://t.co/9s3ZdrXQc2
— みーちゃん (@mj4126) 2018年6月10日
鶴橋駅の「ヨーデル食べ放題」(桂雀三郎withまんぷくブラザース)も捨てがたい、といった感想もある。玉造駅のメリーさんの羊と、故中島らもさんの代表作「白いメリーさん」に言及する人もいて、なかなか奥が深そうだ。
「一覧で見せられると、全部聞きに行きたくなりますな」というコメントもあった。JR西日本の狙いは一応成功しているようだ。