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ライスボールではなく「ONIGIRI」 南魚沼市がローマ字表記で海外発信する理由

Jタウンネット編集部

Jタウンネット編集部

2018.05.09 20:00
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日本人の魂、お米。そこに梅干しやたらこ、鮭、昆布、おかか......様々な具を入れて、ギュッと手で握れば、あらカンタン、おにぎりが出来上がる。それをガブリと頬張ると、少し塩気のある米の中から具が現れ、思わずこぼれる「美味しい」の一言......。

米の名産地の1つとして知られる新潟県の南魚沼市と、市内にある国際大学はそんな「おにぎり」に関するイベントを2018年5月12日に開催する。その名も「国際握飯祭International "ONIGIRI" Festival」だが、国際的なイベントでありながらもおにぎりの呼称はRiceball(ライスボール)ではなく、「ONIGIRI(オニギリ)」と、日本名全開のものとなっている。一体なぜなのだろうか。

「ONIGIRIを世界共通語にできればと...」

この点について、Jタウンネット編集部が5月9日に南魚沼市産業振興部農林課農業振興係の担当者に取材したところ、

「ゆくゆくは、『ONIGIRI』を、世界共通語にできればと考えていまして」

と語る。南魚沼市では南魚沼産のコシヒカリの販売促進活動である「握飯国際化計画」に国際大学とともに取り組んでおり、今回のイベントもその一環だ。

「国際化計画」と聞くとなんだかおどろおどろしいが、その実、おにぎりを巡るものなので安心されたい(画像はプレスリリースより)
「国際化計画」と聞くとなんだかおどろおどろしいが、その実、おにぎりを巡るものなので安心されたい(画像はプレスリリースより)

「国際握飯祭International "ONIGIRI" Festival」は、国際大学の学園祭である「インターナショナル・フェスティバル2018」の一部として開催される。今年初めて行うものだといい、

「昨年新潟県主催で行ったお米に関するセミナーで講師を務めた方から、『せっかく国際大学があるのだから、世界の具を使っておにぎりを作ってみてはどうか』と提案をいただいたのが契機で、今回のイベントを行うこととしました」

と経緯について説明してくれた。

バングラデシュやモロッコ、タイといったアジア・アフリカの計11か国・地域の外国人学生が8チームに分かれ、その国ならではの具を入れて開発したおにぎりの発表会が行われる。担当者は、「アフリカチームの作るもののなかには、ふつう、日本人では思いつかないものもあります」といい、目から鱗のおにぎりの具もあることを示唆した。

また、一口サイズのおにぎりを試食する時間も設けられており、(各チーム限定100個)おにぎりの表彰式も行われるというが、

「各国の料理に優劣をつけることは好ましくないので、市長や学長らの審査員が与える審査員賞という形で各国に万遍なく授与できればと考えております」

と述べた。

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