千葉・佐倉の「サムライ体験ツアー」が、外国人観光客にめちゃくちゃウケそう

訪日外国人客(インバウンド)をいかに獲得するか......、多くの地方自治体にとって、大きなテーマのひとつだ。そんな中、千葉県佐倉市は「サムライのまち」としてPRしていこうと準備を進めている。
佐倉市といえば城下町として知られ、江戸時代の面影を残す通りに、武家屋敷が並んでいる。
佐倉市が企画する「サムライのまち」とは何か? Jタウンネット編集部は話を聞いてみることにした。
留学生に好評だった、城下町を活かした体験ツアー

答えてくれたのは、佐倉市産業振興課の担当者だった。
そもそも佐倉市は佐倉藩11万石の城下町という歴史があり、平成28年4月には日本遺産にも認定されました。
しかし、成田空港が近い立地を活かしきれておらず、インバウンド客が伸び悩んでおり、また、モノからコト消費という流れの中で、「体験メニュー」がないことが課題となっておりました。そこで、このたび、実験的に城下町を活かした体験ツアーということで、「侍体験ツアー」(モニターツアー)を実施いたしました。
モニターツアーが行われたのは、2018年3月。台湾やタイなどの留学生ら計15人をモニターに、佐倉市観光協会と連携しながらツアーを試行したのだ。

留学生たちは、羽織袴を身に着け、模擬刀や木刀を腰に差して、武士の気分を味わったという。女子学生も刀を差してみたが、すっかり楽しんだようだ。
モニターツアーの結果、参加者からご好評でしたので、近秋を目標に、準備を進めることとなりました。ツアー内容の詳細につきましては、まだ決まっていません。
せっかく成田空港に近いという立地のメリットがありながら、これまで外国人観光客は佐倉を素通りしていた。なんとか立ち寄ってもらいたい、というのが佐倉市の狙いだ。体験ツアーは月4~5回ほど開催したい、とのこと。

佐倉市では現在、千葉県指定文化財の「旧河原家住宅」、佐倉市指定文化財「旧但馬家住宅」、「旧武居家住宅」の3棟の武家屋敷が公開されている。3棟とも江戸時代後期の建築で、佐倉藩士が暮らしていたものだ。
旧河原家住宅は市内に残る武家住宅の中で最も古いとされ、展示された調度品に佐倉の武士の生活様式を見ることができる。また旧但馬家住宅では、見学・休憩もできる。