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吹奏楽部OB涙...「聖地」普門館が解体へ 「やっぱりあの黒床は特別だった」

松葉 純一

松葉 純一

2018.03.24 14:00
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2018年3月22日、「吹奏楽の聖地」として音楽ファンの間で親しまれてきた、東京都杉並区の「普門館」がこの冬にも解体される、と朝日新聞デジタルが報じた。

「普門館」は1970年完成の、5000人収容大型ホールだ。全日本吹奏楽コンクールの会場として初めて使われたのは1972年。1977年以降は、中学校、高校の部が開かれ、「吹奏楽の甲子園」とも呼ばれ、吹奏楽の聖地として知られていた。

ツイッターには、かつて「普門館」で演奏した経験を持つ音楽ファンを中心に、吹奏楽ファンからさまざまな声が寄せられている。

「うわあああああ...ショック...」「普門館とうとう解体するのね」

普門館(Lombrosoさん撮影、Wikimedia Commonsより)
普門館(Lombrosoさん撮影、Wikimedia Commonsより)

ツイッターに届いた反応を見てみよう。

「中学生の頃、1度だけ普門館で演奏したことあります」「うわあああああ、ほんと朝からショックというか...そもそも私が普門館で演奏したのって13年前なのもうってなっててほんとに凹んでる」「1度だけだったけどあの舞台に立てて良かった?良い思い出です!」などといった感想だ。「普門館」の舞台に立ったことが、貴重な経験だったことがよく分かる。

「野球は甲子園、サッカーは国立、ラグビーは花園。僕が高校3年に初めて立ったステージは吹奏楽の聖地『普門館』。でもその普門館は今冬に解体が決定。残念。もう一度立ってみたかったなぁ」という人も......。

「普門館とうとう解体するのね...1回しか乗れなかったけど」「埼玉栄高校三年生の時、あの真っ黒なステージたたせて頂きました」「普門館いけて良かったな...今思えばラストイヤーに立てたのはめちゃめちゃ貴重」など、それぞれの青春の思い出を吐露する人々。

「普門館・・・一度行ったわ。涙の全国大会。ありがとう」「高校2年の時、まさか最後の普門館になるなんて思ってなかった」「人生最初で最後にのった全国大会、普門館だったなぁのれてよかったなぁ」「...普門館の黒い床踏めたの奇跡だったんだなぁ」などなど、惜しむ声は尽きることがない。「黒い床」は普門館のステージの床材の色から来る通称で、吹奏楽部の学生たちにとってはあこがれの場所だった。

普門館を所有する宗教法人「立正佼成会」の発表によると、2012年の耐震調査で、震度6以上でホールの天井が崩落する恐れがあることが判明し、使用を中止していた。さまざまな活用法も検討していたが、結局断念し、解体することになった。跡地は緑地にする計画だ。

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