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廃線の日まで増便して運行、1日4往復のJR三江線に全国から観光客

ご当地テレビ視聴隊

ご当地テレビ視聴隊

2018.03.10 06:00
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「天空の駅」ともお別れ

三江線は、三次駅と島根県の江津駅を結ぶ、全長およそ108キロで、今から43年前に全線開通しました。地域の足として活躍してきましたが、おととし、赤字を理由に廃線が決定。すると、廃線までに乗りたいと全国から観光客が訪れるようになったのです。

横浜市から来たという人は、「ワクワクするような、残念なような、両方です」と言い、また福岡県からの来たという人は、「今日がダメだったらまた3月に来ようと思ってたけど、乗れるということだったから」と複雑な心境ながら、うれしそうに話していました。

三江線の人気の一つは、列車から見える四季折々の景色です。東広島市から来たという人は、「いいですね。雪もいっぱい残っているし、こういう景色を見ることがないから」とコメントしていました。

およそ20メートルの高さに駅舎がある、島根県邑南町の宇都井駅は、別名「天空の駅」として知られ、廃線が決まる前から観光客が訪れていました。その駅で、列車に向かって手作りの旗を振るのは、近くに住む森田さん夫婦です。

「ちょっとでも地域が盛り上がればいいし、三江線に乗った人に喜んでいただければ」と森田さん。

宇都井駅に置かれている利用客のノートには、全国各地から訪れた人が、さまざまな思いを書き残しています。廃線が決まったことで、にぎわいをみせる三江線。

JR西日本では、3月17日のダイヤ改正で、廃線までの間、1往復増便し、1日4往復とすることで、さらに多くの人に訪れてほしいとしています。

廃線は寂しいですが、たくさんの人に別れを惜しんで欲しいですね。(ライター・石田こよみ)

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