そういえば「ヒアリ」の話って、どうなったの? 環境省に聞いてみた
「暖かくなると再び動き出すかもしれない」
ヒアリが最初に見つかったのが、17年5月、兵庫県尼崎市。
その後神戸市、東京都品川区、横浜市、福岡市、岡山市など12都府県のコンテナを中心に発見され、その度に環境省主導の下、殺虫処分を行ってきた。
環境省のホームページ上の発表によると、8月の埼玉県狭山市での「発見時既に死亡」という報告があり、その後も10月以降、横浜市、広島県呉市で同様の報告が相次いでいる。
こうしてみると、ヒアリは減ったように感じるが、果たして2018年2月時点での調査状況と確認状況はどうなのか、Jタウンネット編集部は2月9日、環境省自然環境局野生生物課外来生物対策室に聞いてみた。
担当者によると、ヒアリの発見は、2017年11月22日に広島県呉市の積荷で確認されて以来、途絶えているという。
この理由について「ヒアリは寒いとウロウロ活動しなくなり、人目のつかない場所でじっとしているからではないか」と話した。
「今後暖かくなると再びヒアリが出現する可能性はあるのか」と聞くと、「暖かくなると動き出す可能性はある」としたうえで、
「これまで、中国南部から出航してきた船内から見つかったことがあります。中国で暖かくなってヒアリが船内に入り、まだ寒い日本に来てじっとしていることも考えられます」
と警戒していた。
調査は現在も行われている。
2月1日に大阪港でトラップを仕掛けるもヒアリの確認は出来なかったが、2月は清水港、名古屋港、北九州港、那覇港でも調査を引き続き行っていくとのことだ。
これまで行ってきた殺虫対策については「ヒアリが見つかり殺虫した後1か月間はトラップなどは仕掛けたままにしていた」という。
今後春が近づくにつれ、またヒアリのニュースが増えるかもしれない。