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「快速急行」登戸停車で、所要時間は延びるの? 小田急に聞いてみると...

野口 博之

野口 博之

2017.11.05 11:00
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複々線化の完了に伴う小田急線のダイヤ改正が発表され、「快速急行」が朝のラッシュ時に大幅に増発されることになった。

ただ、これまで停まらなかった登戸駅(神奈川県川崎市多摩区)に停まることになり、ツイッター上などで賛否両論の声が出ている。

「新百合ヶ丘~下北沢のノンストップって無くなっちゃうのか」

「HELLO NEW ODAKYU!」。ダイヤ改正などを伝える2017年11月1日のニュースリリースでは、冒頭にお祝いムードいっぱいのキャッチフレーズが躍った。

実に着工から30年という長い歳月を経て、ようやく念願の小田原線・代々木上原―登戸両駅間の複々線化が実現したためだ。ダイヤが改正される2018年3月中旬には、駅員らの制服も一新されることになっており、リリースでは「小田急の通勤が変わる!」と強調されている。

ネット上では、車内の混雑や電車の遅さが解消することに期待の声が上がっている。そんな中で、発表内容を見て気をもむ人が多くなっているのが「快速急行」の登戸駅停車だ。

小田急電鉄の快速急行(Lover of Romanceさん撮影、Wikimedia Commonsから)
小田急電鉄の快速急行(Lover of Romanceさん撮影、Wikimedia Commonsから)

快速急行は、これまでは新百合ヶ丘(川崎市麻生区)―下北沢(東京都世田谷区)両駅間は、ノンストップで走っていた。ところが、新ダイヤでは、その間の登戸駅にも停まることになる。これに対し、ツイッターなどでは、疑問や不満の声も漏れるようになっている。

小田急は、電車が混んだり遅くなったりしないと説明

もっとも、快速急行が登戸駅に停まることで便利になるという声も寄せられている。

なぜ登戸駅停車にしたのかについて、小田急電鉄のCSR広報部は11月2日、Jタウンネットの取材にこう説明した。

「登戸駅は、JR南武線との乗り換えがあり、1日で15万人が利用されて小田急線内で5位を占めています。停車することで、多くのお客さまの利便性が向上します。もう1つは、新百合ヶ丘―下北沢間の各駅のお客さまの利便性も高めることができます。お客さまはこれまで、新宿へ行くのに、向ヶ丘遊園駅まで各停で向かって急行に乗り換えられていましたが、今後は登戸駅で快速急行に乗り換えればいいことになります」

急行は、成城学園前駅などにも停まるが、快速急行は停まらないため、朝のラッシュ時に登戸―新宿両駅間が最大で9分短縮されるメリットがあるそうだ。

快速急行そのものが登戸駅停車で所要時間が延びるとのネット上の懸念については、「複々線化で電車が詰まる現象が解消しますので、これまでとほぼ同じ時間で新宿に着きます」と否定した。また、南武線からの流入で車内がより混雑するのではとの懸念についても、「朝は、3本から28本に増えますので、混雑率も緩和してこれまでより快適になると思います」としている。

ただ、実際に運行してみて初めて分かることもあるとみられ、登戸駅停車がプラスだけに働くかどうかはまだ不透明な状況だ。

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