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鹿児島県民「待ち合わせ場所なくなる!」 天文館の「タカプラ」閉店でどうなる?

野口 博之

野口 博之

2017.11.01 18:00
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鹿児島市中心商店街の天文館でランドマークになっている商業施設「タカプラ」(6階建て)が、2018年2月12日に閉店することになった。

待ち合わせ場所として親しまれているだけに、鹿児島県民から悲鳴が上がっている。

2020年秋にホテルも入居した複合ビルに建て替え

閉店する「タカプラ」(Sakoppiさん撮影、Wikimedia Commonsから)
閉店する「タカプラ」(Sakoppiさん撮影、Wikimedia Commonsから)

タカプラは、戦前の1936年にオープンしたデパート「大見高島屋」が前身だ。戦後も商店街の顔として営業を続けたが、郊外に大型スーパーが進出して客足が減った。そこで、75年に若い女性らをターゲットにしたファッション中心の商業施設「高島屋プラザ」として全面的に衣替えする。

施設は、「タカプラ」の略称で親しまれ、それにちなんで90年に改称された。05年にメンズファッションも取り入れてリニューアルされ、長い行列ができたテナントもあってちょっとした話題になった。

タカプラの閉店は、運営する高島屋開発が2017年10月30日に報道発表して明らかにした。報道によると、天文館の再開発に伴い、閉店後は、施設が解体されて、跡地を含む一帯は20年秋にホテルも入居した複合ビルとして生まれ変わる。新しいビルは15階建てで、6階までが商業・業務スペース、7~15階がホテルになる予定だ。ホテルには、城山観光(鹿児島市)が参入したい考えを示しているという。

閉店後は、天文館アーケード内などが待ち合わせ場所に?

タカプラの待ち合わせ場所としては、玄関付近のほか、1階の小さな泉のあるところ、各階のテナント内など、施設全体が広く使われている。若者らが友人を待ち、落ち合って買い物などに行く姿が日常風景になっている。

入居テナントとしては、5階にある若者向けアパレルショップ「WEGO」、390円ショップの「サンキューマート」などが人気のようだ。

閉店後は、6月にビルが解体されて複合ビルの建設が着工することになっており、工事の仮囲いが設置されるため、周辺で待ち合わせするのは難しそうだ。その後は、天文館の商店街アーケード内などが新しい待ち合わせ場所になるかもしれない。

なお、複合ビルの完成後は、1、2階の広場などが待ち合わせ場所の候補になりそうだ。報道によると、広場には、大型スクリーンや電子掲示板を備え、隣接して鹿児島市の観光案内所も開設される予定になっている。

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