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秋祭りの神楽殿で少女らがバレエ! めずらしい奉納の理由を神社関係者に聞いた

Jタウンネット編集部

Jタウンネット編集部

2017.10.16 06:00
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近所の神社が爆音でクラシック流してて「なにごと?!」と思って行ってみたら想像をはるかに超える光景だった――。2017年10月7日に東京都杉並区の久我山(くがやま)稲荷神社で行われた秋祭りの様子を動画付きでツイートした投稿が話題になった。

話題のもととなったツイートには、境内にクラシックの音楽が流れ、神楽殿でバレエを舞う子どもたちの姿が映っていた(動画は再生すると音声が流れます)。

この投稿に対し、「祭りでバレエは斬新ですね!」「昔から芸事披露の場ですからねぇ」「神様には逆に喜んでいただけそう」といったコメントが寄せられた。

神楽殿で舞われるのは、「お神楽」だけかと思っていたが、なぜバレエを奉納することになったのか。Jタウンネットは、久我山稲荷神社の関係者に話を聞くことができた。

実は10年以上前からやっています

取材に応じてくれたのは、久我山稲荷神社の宮世話人をしている小作力勇さん。バレエの奉納は、10年以上前からやっていることだと話した。

「久我山稲荷神社では、夏と秋の年2回祭りが行われます。神楽殿では、夏祭りのときはお神楽と演芸、秋祭りでは演芸とカラオケを行っています。15年ほど前までは、演芸の時間は日本舞踊をしていましたが、高齢化して参加が難しくなってきました。ちょうどその頃、地元のバレエ教室の子どもたちが、練習の成果を披露する場があまりないという声があり、それなら神楽殿で披露してはどうかと、自然発生的に行うことになったんです」

小作さんは、久我山稲荷神社の場合、神楽殿で行う演芸には特に決まりはなく、地元の人たちの「自分も出たい!」という要望に応えてきたと言い、クラシックバレエのほかにもチアガールやキッズダンス、空手などの奉納もあると教えてくれた。

「18時30分から21時までの間に、バレエの子どもたちは70人、チアガールも70人は参加しました。観客も当日用意した椅子100脚では足りず、終始、立ち見が多かったですね。久我山稲荷神社は、関係者の連携がよく、地元住民との団結力も強いと思います。祭の演芸に出たいという声はほかにもいただいていますが、時間が足りなくて......」

かつては、神輿の担ぎ手がいなくて困った時期もあったというが、子どもたちの奉納の効果もあってか、現在は賑わいを取り戻しているという。

「地域の人たちは皆、祭りを楽しみにしていますから、来年も演芸は行う予定です」と小作さん。めずらしい奉納の理由を問い合わせてみたら、神社と地元住民とのいい関係があって、祭がつなぐ地域の輪が感じられた。

久我山稲荷神社(Kamemaru2000さん撮影、Wikimedia Commonsより)
久我山稲荷神社(Kamemaru2000さん撮影、Wikimedia Commonsより)

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