「ユニバ」は関西でも少数派だった!「ユニバーサル・スタジオ・ジャパン」の略称、多かったのは...?
ユニバーサル・スタジオ・ジャパンが開園してから16年の月日が流れた。日本国民は「USJ」と「ユニバ」、どちらの略称に慣れ親しんでいるのだろう。
Jタウン研究所は、関西出身記者の提案で「ユニバーサル・スタジオ・ジャパンの略称、『USJ』?『ユニバ』?」をテーマに、都道府県別のアンケート調査を行った(総投票数1347票、2017年4月19日~5月15日)。はたして、その結果は――。
「大阪のアレ」「ユニスタ」などが......
Jタウン研究所は今回、「USJ」「ユニバ」「ユニバーサル」「ユニスタ」「US」「大阪のアレ」「その他」の選択肢を設けた。「USJ」と「ユニバ」の他にどんな呼び名があるのか、その可能性を探りたかった。
「USJ」多数と「ユニバ」多数の都道府県が圧倒的に多いだろう――。記者はそう考え、「USJ」多数の都道府県を青、「ユニバ」多数を赤で色付けし、その他の選択肢が多数を占めた場合、灰色で表すことにした。だが、ふたを開けてみると、「USJ」多数が32にのぼった一方で、「ユニバ」多数は広島県のみだった。
「USJ」と「ユニバ」を除いた5つの選択肢を「その他」で一括りにすると、「USJ」49.7%、「ユニバ」25.0%、「その他」25.3%。「ユニバ」は「その他」にも及ばなかった。まさか「ユニバ」がここまで浸透していないとは......。
各種の割合について、詳らかにみてみよう。
「USJ」49.7%、「ユニバ」25.0%、「大阪のアレ」7.2%、「ユニスタ」6.4%、「US」5.3%、「ユニバーサル」4.1%、「その他」2.4%。
「大阪のアレ」が7.2%を獲得し3位につけるとは、思いも寄らなかった。「ユニスタ」も6.4%、「US」も5.3%を数えている。
なぜ、こんな現象が起きたのか。その理由は近畿、中国、四国、九州地方にある。
近畿~九州地方を色分けすると、この地図のようになった。中国、四国地方では、山口と広島を除いた7県が「ユニスタ」多数で、九州地方では、佐賀と熊本が「US」多数だった。記者が適当に考えた選択肢にすぎないのだが......驚きのあまり言葉も出ない。
さらに近畿地方では、滋賀県と奈良県、和歌山県で「大阪のアレ」が1位を獲得した。記者は関西に生まれ、関西で学生時代を過ごした。だが、「大阪のアレ」と呼んだ記憶はない。京阪神とお近づきになりたくても、なかなか距離を縮められない――。そんな3県にとって、「大阪のアレ」という呼び名が性に合っていたのかもしれない。
いずれにせよ、これではっきりした。「ユニバ」の呼称は、我々関西出身者が考えているほど、全国に浸透していないようだ。