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万博誘致報告書「関西弁バージョン」を、関西生まれ関西育ちの記者が添削してみた

Jタウンネット編集部

Jタウンネット編集部

2017.03.16 06:00
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赤字入れてまっせ~(関西弁)
赤字入れてまっせ~(関西弁)

関西出身の読者にお聞きしたい。

皆さんは関西圏外の出身者と話した際、面白半分に関西弁を真似られたことはないだろうか。俗に言う、「エセ関西弁」だ。関西出身者は「エセ関西弁」を耳にすると、本能的にツッコみたくなるとか何とか。

2025年万国博覧会(万博)の大阪誘致のために経済産業省が作成した最終報告書の「関西弁版」に不適切な表現があるとして、世耕弘成経産相は14日、記者会見で謝罪して報告書の撤回を指示したと説明した。

「関西人の私が見ても、そんなにセンスのいい内容だとはとても思えない」。

大阪府出身の世耕氏はそう話し、報告書の「エセ関西弁」に落第点を付けた。

経産省のお役人さんが書いたこの「関西弁版」は、どこがどうダメだったのか。世耕氏に成り代わり、関西生まれ関西育ちのJタウンネット記者が添削したら...?

ここは記者にお任せください(写真は2016年10月25日撮影)
ここは記者にお任せください(写真は2016年10月25日撮影)

「ザクッと言うて」→「ざっくり言うて」

通天閣
通天閣

この「関西弁版」報告書がメディアの報道で取り上げられた際、特にクローズアップされたのが、万博を「人類共通のゴチャゴチャを解決する方法を提言する場」とした部分だった。「1.開催したら何がええか」の「(1)国際博覧会そのもののええとこ」の章には、

「そんなこんなで、現代の国際博覧会は、人類共通のゴチャゴチャをええ感じに解決するアイデアを発信すると同時に、異なる知と知がガッチャンコすることで新しいアイデアが生まれる場としての意義を持ってるんや。アイデアは、ごっつい先端の技術だけやのて、社会制度や価値観、文化を反映させたむっちゃ種類があってむっさ幅広いものになるねん。
さらに、今まで一ミリも知らんかった文化や価値観を知ったり、世界の人々が「もうかりまっか」言うて出会って、たこ焼き食べながら交流するような場であることも大事や。偏見をほかして、『ぼちぼちでんな』と言い合える仲になる意義もデカいわな」

とある。記者の手が加わると、こちらの箇所も

「そんなこんなで、現代の国際博覧会は、人類共通の課題を何とかしようやー言うてアイデアを発信すると同時に、異なる知と知が合わさることで新しいアイデアが生まれる場としての意義を持ってるねん。アイデアは、先端の技術だけやのうて、社会制度や価値観、文化を反映させた多様かつ幅広いものになるねん。
さらに、今まで全然知らんかった文化や価値観を知ったり、世界の人々が出会って、交流するような場であることも大事や。偏見をなくして、相互理解を醸成する意義もデカいわな」

に様変わり。件の「ゴチャゴチャをええ感じに~」には、「何とかしようやー言うてアイデアを発信」と対案を提案させてもらったが、いかがだろうか。

それにしても、

「ゴチャゴチャをええ感じに解決する」
「『もうかりまっか』言うて」
「『ぼちぼちでんな』と言い合える仲になる」

......普通の関西人、こんな言い方するだろうか。原文に肉付けされただけで、せっかく良くできた官僚作文も台無しに。

「『ぼちぼちでんな』と言い合える仲になる意義もデカいわな」って......

どんな言い回しやねん!

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