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【平成ノスタルジー図鑑】ぎゃおッPi/たまごっちパチモン界の横綱

平成ノスタルジー学会

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2017.03.01 11:00
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「昭和ノスタルジー」があるなら、「平成ノスタルジー」もきっと来る。
というわけで、将来この時代の象徴として語られるであろうアイテム、文化、人物などを、平成も終わらぬうちから紹介するのが、この「平成ノスタルジー図鑑」である。

【ぎゃおッPi】

筆者蔵。「ぎゃおッPi」なのか「ぎゃおッピー」なのかはっきりしてほしい。なお画像は第2世代。第1世代は「ヒビ」が書き込まれていてより「たまごっち」っぽい
筆者蔵。「ぎゃおッPi」なのか「ぎゃおッピー」なのかはっきりしてほしい。なお画像は第2世代。第1世代は「ヒビ」が書き込まれていてより「たまごっち」っぽい

平成9年(1997年)、「たまごっち」ブームとともに起こった極度の品薄。そこに乗っかったのが、各社の便乗商品だ。

そうしたパチもんたちの中でも、横綱的な存在だったのがぎゃおッPi。本家にはない「天気」要素の導入、キャラの豊富さなど、志の高さが感じられ、他の類似品にも影響を与えた(要するに、パチもんのパチもん)。

香港やブラジルでは、たまごっちより人気があったほど。本企画のために入手したが、「Made in China」とあるだけでメーカー名などがどこにもない。姉妹品なども多く、それなりの規模の組織だったように思われるが......。

たまごっちブーム終焉とともに、ひっそりと姿を消した。

補足:たまごっちをも脅かした「ぎゃおッPi」

当時の新聞記事には、ぎゃおッPiが以下のように取り上げられている。

「バンダイ製のたまごっちの上陸に先駆け、サンパウロのがん具輸入卸売会社は今年四月、中国製とされる類似品の『ギャオッピー』を輸入。一カ月間に約四万個を小売店などに卸したところ、瞬く間に売れた。華僑系輸入会社も別の類似品で参入し、「本家」たまごっち上陸を前に類似品が市場をほぼ独占した。」(産経新聞、平成9年7月21日朝刊)
「香港の雑誌がこのほど発表した人気投票によると、恐竜の『ギャオピー』が1位。2位が犬の『わんわん物語』で、本物のたまごっちは3位だった。バンダイの社員も『実によくできている』と舌を巻くほど。恐竜の第2世代もすでに売り出され、たまごっち風の腕時計も近々発売になる予定だ。」(毎日新聞、平成9年5月2日夕刊)

手に入りやすかったこともあり、たまごっち以上に身近な存在となっていた「ぎゃおッPi」。その人気ぶりに、本家のバンダイが手を焼いていたことがわかる。

ところで直後にバンダイが「戦うたまごっち」として発売したのが、恐竜系キャラをフィーチャーした「デジタルモンスター」。今も続く「デジモン」シリーズは、ぎゃおッPiなしには生まれなかった?

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