養命酒の公式キャラ「養命酒の瓶」くんと「養命酒の箱」さんが、一度見たら忘れられない
テレビCMでもお馴染みの、14種類の生薬が溶け込んだ滋養強壮剤「薬用養命酒」。赤い化粧箱と重厚な瓶が特徴だが、そのままの見た目をした養命酒のキャラクターがいることをご存知だろうか。いわゆる「ゆるキャラ」の「ゆるくてカワイイ」とは一線を画す存在だ。
そんな彼らに会うべく、Jタウンネット編集部は2016年11月15日、渋谷にある養命酒製造を訪れた。
キャラクターではなく、社員
会議室で待っていると、不意に、にょきっと扉を開ける黒い腕(のようなもの)が現れた。商品そのままのボディーに、すらっと生えた手足(のようなもの)が特徴だ。
はじめにごあいさつ。彼らは養命酒製造に勤める社員なので、当然、名刺交換のビジネスマナーを身に付けている。しかも養命酒が誕生した400年前から勤めているという、社内で一番の古株だ。
二人の母語は私たちには分からない言語なので、社員の方に通訳してもらいながらインタビューを進める。まずは二人のプロフィールをご紹介。
養命酒の瓶くん
能天気なお調子者。遮光性の茶色いガラス瓶なので、何を考えているかわからない。身軽でアグレッシブだが、不思議な行動をとることが多い。
養命酒の箱さん
穏やかで角が立つことを嫌うひかえめな性格。口数は少なく、ちょっと存在感が薄いのが悩み。瓶やカップを包み込む包容力の持ち主。
二人のほかに「養命酒のカップ」ちゃんもいるらしいが、社員の方でさえ社内で見かけたことはないという。
ここでちょっとした疑問が...
「瓶くん・箱さんということは、中身はどうなっているの!?」
瓶さんの頭を見るとわかるように、封がされたままになっている。つまり中身は養命酒。しかも400年もののビンテージ養命酒ということだろうか。
それにしてもディテールまで凝っている。細部まで商品と同じ薬事法に則った表記になっているそうだ。ただし、国ごとに薬事法が異なるので、このままでは海外出張には行けないらしい。
ひそかな悩みを告白
二人はマーケティング部に所属し、主に養命酒の効能を伝えることや、身体を温めることの重要性を説く「温育(おんいく)」の啓発活動も行っている。2014年からはイベント会場や展示会に赴いて、宣伝やCSR活動も担う。内勤の日にはデスクワークにも励むそうだ。
そんな二人には悩みがある。楽しくコミュニケーションをとりたいと思っているのに、小さな子どもに泣かれてしまったり、おびえてお母さんやお父さんの陰に隠れられてしまったりすることだ。
さらに話を進めるうちに、衝撃の事実が判明。瓶くんと箱さんは今日お会いした1瓶・1箱だけでなく、量産される商品なので他にも存在するというのだ。実際今までにも、複数体が一斉に同じ場所に登場したこともあれば、各地で同時に現れたこともあるそう。
ファンの方からは「今度いつ会えるの?」といった問い合わせが来ることも。定期的なイベントはないそうなので、会えたらラッキーといえそうだ。今後、瓶くんと箱さんの業務次第では、公式ツイッターなどの情報発信の場を設ける可能性もあるかもしれない、とのこと。
最後に、社員さんを通して二人に今後の抱負を聞いた。瓶くんの「がんばります」という力強い一言に対し、箱さんは「瓶くんを上回る勢いでレベルアップしたい」とのこと。どうやら出番が少ないのが悩みらしく、瓶くんのことを意識しているようだ。
最後は手を振ってお見送りしてくれた。手を振る姿がなんとも可愛らしい。一見奇をてらっているようにも見えるが、容姿は商品そのもの。既存の商品に愛着や信頼があるからこそ、かわいらしく見えるのだろう。
養命酒製造では現在、実物大の箱さんサイズの「デカふにゅ抱き枕」と、瓶くんになりきれる腹巻きが当たるプレゼントキャンペーンを実施中。