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「ウミガメの煮込み」も食べれる! 東京海洋大の学祭は何から何まで海尽くし

Jタウンネット編集部

Jタウンネット編集部

2016.11.05 11:00
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ちょっと変わった学校祭シリーズ、その2(その1はこちらから)。今回は模擬店から展示、有名ゲストまで一貫したテーマで徹底された、東京海洋大学(品川キャンパス)の「第57回海鷹祭」を訪ねた。

東京海洋大学「海鷹祭」(写真はすべて2016年11月4日Jタウンネット編集部撮影)

東京海洋大学「海鷹祭」(写真はすべて2016年11月4日Jタウンネット編集部撮影)

海洋大といえば、2003年に東京商船大学と東京水産大学が合併してできた国立大学。さかなクンが名誉博士・客員准教授を務めていることでも有名だ。

そんな海洋大の学校祭は海洋の研究に特化した大学らしく、何から何まで海一色!2016年11月4日から6日までの3日間開催される「海鷹祭」に潜入した。

模擬店も海鮮尽くし

正門を抜けると、メインストリートの両側に模擬店が立ち並ぶ。まず驚くのは模擬店のメニュー。水産分野に強い特色を活かし、海鮮お好み焼きにシーフード焼きそば、海鮮チヂミ、海鮮はしまき、海鮮餃子スープ、フィッシュフライ、マグロの竜田揚げなど海鮮ものがずらり。さらには、鮭いくら丼、鯛汁、かに汁、くじら汁、ウミガメの煮込みといった珍しい食べ物まである。

燻製

燻製

とりわけ人気なのはウミガメの煮込み。ウミガメ漁は水産庁によって年間捕獲頭数の上限が定められており、ウミガメを食べられる機会はとても貴重。今回も1日限定60食の販売のため、販売開始前から行列ができていた。

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販売をする「うみがめ研究会」の資料によると、煮込みに使用されているのは小笠原諸島で捕獲されたアオウミガメ。ウミガメ食の文化は古くから日本各地で見られ、現在も小笠原諸島で食されているという。

めったに食べることのできない珍味を筆者もいただいてみた。ウミガメの肉は弾力があり、ほんの少し苦味があるが臭みはなく、とても美味しい。例えるならホルモンのような感じだろうか。

ウミガメの肉

ウミガメの肉

さらに人気が高いのが、海鷹祭名物のマグロの漬け丼。お昼時には周辺企業に勤めるサラリーマンなども買い求めに来るほどの人気で、昼過ぎには完売してしまう。ブツやあら汁も売っており、食べ物を無駄にしないという心意気が感じられる。

マグロのブツ

マグロのブツ

食品以外にも金魚すくいやドクターフィッシュといった学校祭とは思えないような出店があるのも海洋大らしい。なかでも驚くのが、釣り研究同好会による「ニジマスの釣り堀」。プールに放されたニジマスを釣り上げるのだが、学生が一から教えてくれるため初心者でも安心。休日には子供が多く楽しむという。

ニジマス釣り

ニジマス釣り

まるで博物館のよう

展示企画にも海洋大らしさが。魚をはじめとする水棲生物が水槽で展示されているほか、標本や魚拓、はく製、ホルマリン漬けなどを見ることができる。学生が自らの学業の研究の傍ら、研究会に所属して熱心に励んでいるそう。凝った説明書きに加え、学生たちが丁寧に解説をしてくれる。

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ニホンウナギ

ニホンウナギ

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ウミガメ研究会では様々な種類の亀のはく製、卵や赤ちゃんのホルマリン漬けを展示。カメの骨格標本、双頭やアルビノなど珍しい収蔵品もある。

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マリンサイエンスミュージアム(前:東京海洋大学海洋学部附属水産資料館)と鯨ミュージアムでは、収蔵標本の展示を行っている。ミュージアムが一般公開される海鷹祭では、学芸員の養成課程を履修する学部学生が館内で実習をしており、展示品の説明を聞くことができる。

メインストリートから離れた構内の片隅には、大きな船「雲鷹丸」が鎮座している。雲鷹丸は1909(明治42)年に建造された帆船で、1998(平成10)年には登録有形文化財に登録されている。普段は入ることのできない甲板が一般開放され、夜にはライトアップされる。

雲鷹丸

雲鷹丸

旗にはそれぞれ意味があるそう

旗にはそれぞれ意味があるそう

スペシャルゲストも一風変わっている。4日に登場したのは、さかな芸人ハットリさん。替え歌で魚を紹介してくれる。

さかな芸人ハットリさん

さかな芸人ハットリさん

5日にはアイドルユニットのつりビットさん、同校の名誉博士・客員准教授であるさかなクンさん、6日にはフィッシュロックバンドの漁港さんがゲストとして海鷹祭を盛り上げる。

すべてが海や魚で徹底された海鷹祭。今週末遊びに行ってみてはいかがだろう。