ツイッターで話題の眞踏珈琲店にィィィッッ!!!行ってきたぞォォォオオオオオッッッ!!!!!
なぜ叫んでいるのだァァァァァアアアアアアアアッッッ!!!???
取材に応じてくれたのは、眞踏珈琲店のマスター・大山まふみさん。
「基本的には珈琲を主体にしています。ただ、『おいしいコーヒー、気さくなマスター、雰囲気の良いお店』に加えてプラス1何かが欲しいと思っていて。本が好きなんで、本にしようって。神保町なのも、本好きとして。実はあんまり珈琲を主体とした個人経営のブックカフェがないんですよ」
こだわりは本棚で隠したトイレ。注意して見なければ、どこにあるのかわからない。
「『007』みたいで楽しいじゃないですか」
というように、まるで物語の世界のようだ。天井まである本棚には大山さんの蔵書が並んでおり、貸し出しも行っている。
ツイートの投稿をしているのもマスターの大山さん。2016年9月12日現在、フォロワーは9000人以上いる。やはりツイッターの反響は大きいようで、お客さんの来店にもつながっているという。
お店は自家焙煎した珈琲豆をネルドリップで淹れる王道スタイルの珈琲店だが、水出し珈琲ツイートの影響で、来店するお客さんの6、7割がアイスコーヒーを注文するそう。ツイートにもあるとおり、お湯で淹れるものと比べ酸化しづらく、香りが残るのが特徴だ。
割ってしまったスタッフのおかげ(?)で、宣伝効果は大きい。
「石井君(スタッフ)は水出し珈琲を割って損害を出したが、ちゃんとネタになって6000リツイートもされた。偉いぞ」とスタッフを褒めると「全然嬉しくないっす」と釣れなくされております。
— 眞踏珈琲店公式 (@mafumicoffee) 2016年9月6日
反響について、大山さんは
「びっくりしましたね。フォロワーも一瞬で増えて。(10日の)広島カープのツイートは1分以内に80リツイートされました。ツイッターきっかけで、新しいお客さんも来てくださってありがたいです」
と語った。さらに、話題になった理由について
「水出し珈琲の機器を割られてしまったツイートをきっかけに、テンションの差が注目されたんじゃないですかね。水出し珈琲に関して真面目に説明したあとに叫んだのが面白かったんだと思います。『眞踏珈琲店の人が壊れた』と思ったら、実は『最初から壊れていた』って」
と考察した。
通常ツイッターは「全レス仕様」だが、あまりのコメントの多さに水出し珈琲の時はあきらめざるを得なかったという。全レスは正直大変で、
「地獄ですよ(笑)。レスを返すのに毎日夜中の2時とかまでかかるんで。なんでやっているかというと、給料を払うためでしょうね。もし一人だったらツイッターはやらないです」
と告白した。
ツイッターを始めたのは2年以上前、当時勤めていた南青山の「蔦珈琲店」での修業時代にさかのぼる。
「師匠には『雇うほど売り上げがないから』と修業を断られたんですけど、『売り上げを上げるからやらせてくれ』とお願いしました。どうしたら売り上げが上げられるかを考えた結果、ツイッターで注目を浴びてみようと思って。1か月経ったくらいから叫ぶようになりました」
という。
叫びツイートの投稿は、同じボタンを何度も連打しているのかと思いきや、
「iPhoneの予測変換で出てくるようになっているんです」
とタネを明かしてくれた。
最後に、マスターから読者の皆さんへメッセージ。
「ンンンンンンンンンンホォォォォォォォォォォオオオオオオオオオオオオオオオッッッ!!!♡♡♡」
雄叫びはツイッター上だけで、お店ではおいしい珈琲とマスターとの会話が楽しめる。