「エサやりがクマを殺す。」 知床財団のメッセージカードに「考えさせられる」との声多数
2016.07.30 11:00
2016年7月28日に投稿されたツイートが「考えさせられる」と、議論になっている。
餌付けというエゴが招いた悲劇。 pic.twitter.com/MVsRTXIeIU
— 川Φ (@takeshikawanaka) 2016年7月28日
「餌付けというエゴが招いた悲劇。」というコメントと共にアップされた写真には、「エサやりがクマを殺す。」と書かれたメッセージカードが写っている。
このカードは知床財団が2012年に始めたキャンペーンのひとつで、ヒグマにエサを与えないよう、観光客に自制を促している。野生動物への人間の干渉や善意が野生のクマを死に追いやることがあると訴えており、その文言は衝撃的だ。
人の食べ物の味を覚えることで、人里に...
クマは人の食べ物の味を覚えると、人里に下りてきて食べ物を探すようになる。そのうち、人や車は警戒する対象ではなくなる。地元住民などに危険が及ぶと判断されれば、最悪の場合、クマは駆除されてしまう。
同財団はそのようなことを避けるため、人前に現れたクマを追い払い、お仕置きをすることで人間を嫌うように学習させてきた。
その一方で同財団には、観光客がクマにエサをやっているとの情報が寄せられてきた。生ゴミをあさる姿も目撃されている。
カードには実際に駆除されたクマの写真と、駆除の経緯を語った実話が掲載されている。ショッキングな内容を題材にすることで、人の心に強く訴える狙いだ。
このツイートに対し、コメント欄には様々な持論の人が集まり、議論を繰り広げている。