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鈴鹿名物「ライダーもなか」は、バイク乗りも納得の造形! 発売半世紀、改めて注目集まる

松葉 純一

松葉 純一

2016.05.30 06:00
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2016年5月22日、次のような写真付きのツイートが投稿され、注目を集めている。

写真は、オートバイに乗ったライダーをかたどってはいるが、どうやら「もなか」のようだ。背景に見える包装紙には「鈴鹿の駿風 ライダーもなか」と墨文字で書かれている。オートバイを描いた水墨画と組み合わされた斬新なデザインだ。

ツイートには、「鈴鹿の姉御にもらったライダーもなかが予想以上にライダーだった」というコメントが添えられている。これには4000を超えるリツイートがあり、今も拡散中である。

いったいこれは何だろう。

「鈴鹿墨」使用の水墨画でパッケージデザイン

「鈴鹿の駿風 ライダーもなか」(画像提供:とらや勝月)
「鈴鹿の駿風 ライダーもなか」(画像提供:とらや勝月)

「鈴鹿の駿風 ライダーもなか」は三重県鈴鹿市の和菓子店「とらや勝月」の看板商品だ。Jタウンネット編集部は早速、電話で話を聞いてみることにした。電話に出てくれたのは、店主の田中照勝さんだ。

「ライダーもなかの前身である『サーキットもなか 三重の華』は、約50年前に開発されました。鈴鹿サーキット誕生と同じころに和菓子店を創業した先代が、なんとか鈴鹿を表す名物を創りたいと、試行錯誤を重ねて開発し、販売を始めたのです」と、田中さんは語る。

現在の「鈴鹿の駿風 ライダーもなか」は3年ほど前、リニューアルした。あんの改良とパッケージのデザインが主な変更点で、オートバイの形はほぼ同じだという。

「50年近く販売を続けて、今では鈴鹿の名物として認知されているとは思いましたが、より鈴鹿らしいお土産をめざしたいとリニューアルしました」と田中さん。パッケージデザインには水墨画でモータースポーツを描く垂井ひろしさんを起用した。垂井さんは伝統工芸「鈴鹿墨」を愛用、墨画の技法を駆使し、鈴鹿を疾走するマシンの世界観を表現している。

ツイッターには下のような声が寄せられている。

「最中のバイクとラベルのバイクの年代差がいいね」「フロントフォークの形を見るに、ホンダの神社仏閣型デザインを模したものでしょうか?」など、さすがにモータースポーツ・ファンの見る目は細かい。

この「ライダーもなか」を手に入れるには、とりあえず鈴鹿市の「とらや勝月」のほか、キオスクでの取り扱いがある近鉄の白子駅を訪れるしかない。「とらや勝月」のホームページを参照の上、電話やFAX、メールなどで注文することも可能だ。

「ライダーもなか」1個125円(画像提供:とらや勝月)
「ライダーもなか」1個125円(画像提供:とらや勝月)

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