鈴鹿名物「ライダーもなか」は、バイク乗りも納得の造形! 発売半世紀、改めて注目集まる
2016年5月22日、次のような写真付きのツイートが投稿され、注目を集めている。
鈴鹿の姉御にもらったライダーもなかが予想以上にライダーだった pic.twitter.com/XhLDNiNpcZ
— トリ (@TORI198674) 2016年5月22日
写真は、オートバイに乗ったライダーをかたどってはいるが、どうやら「もなか」のようだ。背景に見える包装紙には「鈴鹿の駿風 ライダーもなか」と墨文字で書かれている。オートバイを描いた水墨画と組み合わされた斬新なデザインだ。
ツイートには、「鈴鹿の姉御にもらったライダーもなかが予想以上にライダーだった」というコメントが添えられている。これには4000を超えるリツイートがあり、今も拡散中である。
いったいこれは何だろう。
「鈴鹿墨」使用の水墨画でパッケージデザイン
「鈴鹿の駿風 ライダーもなか」は三重県鈴鹿市の和菓子店「とらや勝月」の看板商品だ。Jタウンネット編集部は早速、電話で話を聞いてみることにした。電話に出てくれたのは、店主の田中照勝さんだ。
「ライダーもなかの前身である『サーキットもなか 三重の華』は、約50年前に開発されました。鈴鹿サーキット誕生と同じころに和菓子店を創業した先代が、なんとか鈴鹿を表す名物を創りたいと、試行錯誤を重ねて開発し、販売を始めたのです」と、田中さんは語る。
現在の「鈴鹿の駿風 ライダーもなか」は3年ほど前、リニューアルした。あんの改良とパッケージのデザインが主な変更点で、オートバイの形はほぼ同じだという。
「50年近く販売を続けて、今では鈴鹿の名物として認知されているとは思いましたが、より鈴鹿らしいお土産をめざしたいとリニューアルしました」と田中さん。パッケージデザインには水墨画でモータースポーツを描く垂井ひろしさんを起用した。垂井さんは伝統工芸「鈴鹿墨」を愛用、墨画の技法を駆使し、鈴鹿を疾走するマシンの世界観を表現している。
ツイッターには下のような声が寄せられている。
最中のバイクとラベルのバイクの年代差がいいね。 https://t.co/7ZYhCnydfd
— 池田 独 (@dokuikedaanema) 2016年5月23日
鈴鹿の「ライダーもなか」。フロントフォークの形を見るに、ホンダの神社仏閣型デザインを模したものでしょうか?@2rin_tsutaeru https://t.co/GiD8cwpXdo
— kinokuniyanet (@kinokuniyanet) 2016年5月22日
「最中のバイクとラベルのバイクの年代差がいいね」「フロントフォークの形を見るに、ホンダの神社仏閣型デザインを模したものでしょうか?」など、さすがにモータースポーツ・ファンの見る目は細かい。
この「ライダーもなか」を手に入れるには、とりあえず鈴鹿市の「とらや勝月」のほか、キオスクでの取り扱いがある近鉄の白子駅を訪れるしかない。「とらや勝月」のホームページを参照の上、電話やFAX、メールなどで注文することも可能だ。