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「合図」=ウインカー点灯 岡山と香川にだけある道路標示、いったいなぜ?

Jタウンネット編集部

Jタウンネット編集部

2016.05.21 11:00
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ちょうどいいタイミングでの点灯を促せるように

まずは「☆合図」を用いている岡山県に話を聞いたところ、岡山県警の担当者は、

「こちらの合図マークですが、岡山県では平成17年(2005年)の3月に導入を始めました。当時、年間10件以上の事故が発生していた交差点を中心に設置を始めました。その後は注意喚起をする意味で、その条件以外の交差点にも使うようになりました。
設置されているのは交差点の手前30メートル手前で、教習所でウインカーを点灯するように指導される地点でもありますね」

と語った。ウインカー点灯を促す合図ということで間違ってはいないようだ。

同様のマークを香川県でも運用しているが、こちらはオリーブの実をモチーフにしたものだ。実の角度で右折・左折を視覚的に示している。

香川県の土木部道路課の担当者は、

「早めのウインカー点灯を意識してもらうために、香川の県木であるオリーブをモチーフに、曲がる方向に傾けたマークを作成しました」

と、マークの導入について語った。こちらのマークも同様に、交差点の30メートル手前に書かれている。

香川県は、日本で初めてオリーブの栽培がおこなわれた場所でもある。それにちなんでのデザインだという。

このオリーブマークは2007年に導入したが、その後はウインカー点灯を意識してもらうことから、事故防止全体を意識してもらおうという方向性になったため、現在は違った対策をしているという。

「現在は、右折や左折レーンを青い矢印で示し、出会いがしらの事故を防ぐために交差点は全体を青く着色するなど、より分かりやすい注意喚起に取り組んでいます」
香川県土木部道路課提供
香川県土木部道路課提供

香川県土木部道路課提供
香川県土木部道路課提供

香川県が作成した資料によると、この対策を行った道路では、対策前と比較して事故の件数が45%減少したという。

岡山県も香川県も、10万人当たりの死亡事故発生率が全国平均を大きく上回っている県。それを改善すべく、様々な試行錯誤が行われているのだ。

ちなみに、地理的には海を挟んで隣接する岡山県と香川県が行った類似する施策ではあるが、取材時の両県の担当者の反応からすると、特にどちらかを意識して行ったものでもないようだった。

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