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「ホンマの筆かと思った!」 大阪市立美術館「王羲之から空海へ」の中吊り広告が斬新と評判

松葉 純一

松葉 純一

2016.04.22 17:00
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満員の通勤電車の中で、皆さんはどう過ごされているだろう。新聞は広げられない。スマホだって見るのをはばかられる。そこでついつい見てしまうのが、中吊り広告や額面広告だ。刺激的な見出しが並ぶ週刊誌の広告をじっくり読んでみたり、美しいモデルさんがポーズをとる化粧品の広告にうっとり見とれてみたり......。なかには、思いもよらぬ斬新なアイデアの広告に驚かされることもある。

2016年4月21日、次のような写真付きのツイートが投稿され、話題となっている。

写真は阪急電車の中で撮影されたようだ。中吊り広告が下げられている場所に、10数本の筆が下がっている。いったいこれは何だ?

車内に筆がぶら下がってる、と思ったら...?

特別展「王羲之から空海へ-日中の名筆 漢字とかなの競演」告知(大阪市立美術館公式サイトより)
特別展「王羲之から空海へ-日中の名筆 漢字とかなの競演」告知(大阪市立美術館公式サイトより)

冒頭のツイートの写真は、大阪市立美術館で開催されている特別展「王羲之から空海へ-日中の名筆 漢字とかなの競演」の広告だ。書聖と呼ばれる王羲之など中国の書蹟約90件、平安時代の三筆の一人である空海の名作など約120件を集めた展覧会である。

ツイッターにはこんな声が寄せられている。

筆が下がっているように見えたのは、透明のフィルムに筆の写真を印刷したためと思われる。「斬新 でもコスト高くなりそう」という感想も......。

「やはり阪急沿線は文化度が高いのだろうなあ」という声もある。

そのほかネット上には、「インパクトある??!」「えー、すごいね。この中吊りだけでも見たいわぁ」「展示の内容が、王羲之から空海へ、ですからね...ちょっと内容がコアなだけに、広告で印象アップを狙ってますよね」というコメントもあった。

大阪市立美術館は、大阪市天王寺区の天王寺公園内にある美術館だ。建物は、1914年建築の住友家本邸。後に住友家から日本庭園「慶沢園」とともに寄贈された。1936年に開館し、今年80周年を迎えた。特別展の期間は5月22日まで。

大阪市立美術館(663highlandさん撮影, Wikimedia Commonsより)
大阪市立美術館(663highlandさん撮影, Wikimedia Commonsより)

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