「ホンマの筆かと思った!」 大阪市立美術館「王羲之から空海へ」の中吊り広告が斬新と評判
満員の通勤電車の中で、皆さんはどう過ごされているだろう。新聞は広げられない。スマホだって見るのをはばかられる。そこでついつい見てしまうのが、中吊り広告や額面広告だ。刺激的な見出しが並ぶ週刊誌の広告をじっくり読んでみたり、美しいモデルさんがポーズをとる化粧品の広告にうっとり見とれてみたり......。なかには、思いもよらぬ斬新なアイデアの広告に驚かされることもある。
2016年4月21日、次のような写真付きのツイートが投稿され、話題となっている。
阪急の中吊り、マジで筆がつってあるんだと思った。 pic.twitter.com/E8ThjuEc5h
— ?レ?イ?チ?ェ?ル?? (@pinkcarameru) 2016年4月21日
写真は阪急電車の中で撮影されたようだ。中吊り広告が下げられている場所に、10数本の筆が下がっている。いったいこれは何だ?
車内に筆がぶら下がってる、と思ったら...?
冒頭のツイートの写真は、大阪市立美術館で開催されている特別展「王羲之から空海へ-日中の名筆 漢字とかなの競演」の広告だ。書聖と呼ばれる王羲之など中国の書蹟約90件、平安時代の三筆の一人である空海の名作など約120件を集めた展覧会である。
ツイッターにはこんな声が寄せられている。
阪急電車、車内に筆がぶら下がってる、と思ったら、大阪市立美術館の「王羲之から空海へ」の中吊り広告だった。
— ash (@ash_tw) 2016年4月21日
透明フィルムに印刷してあるってこと?斬新 でもコスト高くなりそう
— ねぎ (@agirlinme) 2016年4月21日
RT pinkcarameru: 阪急の中吊り、マジで筆がつってあるんだと思った。 pic.twitter.com/OmOohlXT27
筆が下がっているように見えたのは、透明のフィルムに筆の写真を印刷したためと思われる。「斬新 でもコスト高くなりそう」という感想も......。
@danjiriri こんな中吊り広告で統一とはやはり阪急沿線は文化度が高いのだろうなあ。
— かしとん (@danjiriri) 2016年4月21日
「やはり阪急沿線は文化度が高いのだろうなあ」という声もある。
そのほかネット上には、「インパクトある??!」「えー、すごいね。この中吊りだけでも見たいわぁ」「展示の内容が、王羲之から空海へ、ですからね...ちょっと内容がコアなだけに、広告で印象アップを狙ってますよね」というコメントもあった。
大阪市立美術館は、大阪市天王寺区の天王寺公園内にある美術館だ。建物は、1914年建築の住友家本邸。後に住友家から日本庭園「慶沢園」とともに寄贈された。1936年に開館し、今年80周年を迎えた。特別展の期間は5月22日まで。