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市長、知事、社長...名士がマジ熱唱! 埼玉県の謎な年明け企画「政財界人チャリティ歌謡祭」

Jタウンネット編集部

Jタウンネット編集部

2016.01.06 06:00
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お正月はのんびり年始特番ざんまい――なんて人も多かっただろうが、埼玉県内では、ある意味キー局にも負けない、やたら「豪華」な出演者がそろった番組が放映されていたことをご存じだろうか。

テレビ埼玉は2016年1月1日、19時から3時間にわたって、「第25回埼玉政財界人チャリティ歌謡祭」を放送。大宮ソニックシティ大ホールを会場に、地元の名士が歌自慢をするイベントだ。ツイッターでは視聴者による実況も行われ、一時トレンド入りするほどの話題となった。

トップバッターは、町長オリジナルの「音頭」

1992年に始まった、このイベント。スポンサーには、埼玉を代表する企業が勢ぞろいしている。各社の代表者と、県内各地の首長ら19人が、生バンド演奏をバックに歌唱。会場では募金が集められ、埼玉県文化振興基金へ寄付される。

トップバッターは、初出場となる長瀞町長の大澤タキ江さん。カバー曲ではなく、オリジナルの「宝登山蝋梅音頭」を引っ提げて登場した。町内にそびえる標高約500メートルの宝登山(ほどさん)は、この時期は蝋梅(ロウバイ)の黄色い花で包まれる。

ロウバイの花(TANAKA Juuyohさん撮影、flickrより)
Winter Sweet / Chimonanthus / 蝋梅(ロウバイ)

歌唱後のインタビューには、司会・堀尾正明アナウンサー(元NHK)のジョークもさく裂。「美しすぎて狼狽(ろうばい)しちゃう人も多い」と聞いて、大澤町長は「ありがとうございます」と愛想笑いするほかなかった。

トリは上田県知事!

その後も、続々と「政財界人」が登場する。すべて詳細に紹介するのは大変なので、肩書きと曲名のみ、登場順に列挙してみよう。

東京ガス埼玉支社長「海 その愛」
桶川市長「北酒場」
ファイブイズホーム社長「幸せな結末」
毎日興業社長「花は咲く」
蓮田病院理事長「ギザギザハートの子守唄」
埼玉りそな銀行社長「翼をください」
川口市長「いつか街で会ったなら」
サイサン社長「ハイティーン・ブギ」
埼玉県議会議長「骨まで愛して」
埼玉グランドホテル会長「清元から『保名』」(歌舞伎音楽)
行田市長夫妻「いつでも夢を」
ケアハウスなごみの里理事長「一声一代」
馬車道名誉会長「夕焼け雲」
久喜市長「夢でもいいから」
イーグルバス社長「You Light Up My Life」
さいたま市長「希望のまち」(市歌)
清水園社長「愛は限りなく」(カンツォーネ)

そしてトリは、埼玉県の上田清司知事。野口五郎さんの「私鉄沿線」を歌うのだが、オリジナリティあふれる節回しゆえに、バンド演奏とずれてしまう。しかし知事は一顧だにせず、そのままフルコーラス歌唱。演奏終了後、堀尾アナから容赦ないツッコミが入った。

「指揮者の方がちゃんと一緒に合わせてくださって。後ろの方たち(バックバンド)のスキルの高いこと、高いこと。ちょっと私鉄でも、準急、急行気味でございました」

全員の出番が終わると、ゲストの森昌子さんが2曲熱唱。参加者総動員の「一月一日」合唱で番組は幕を閉じた。この特別番組は、1月10日19時から、再放送されるようだ。

急行、準急、そして急行。画像はイメージ(Cheng-en Chengさん撮影、flickrより)
DSC_2562

熊本市長も「ドラム叩く」と意欲

ひとクセもふたクセもある、各界リーダーたちによる歌唱。ツイッターでは、募金を大盤振る舞いする来場者や、歌唱祭参加のために自ら制定した「多選禁止条約」を反故にしたのではないかと邪推される上田知事の話題などで盛り上がった。

また、他県民からうらやむ声も。かつてドラマーとして活動していた、熊本市の大西一史市長も「熊本であるならバックバンドでドラム叩くけど(笑)」とアピールしている。熊本県の放送局は、いますぐ来年1月1日の番組枠を押さえて、市長にオファーした方がよさそうだ。

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