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イエスの墓? 新郷村の「キリスト祭」が完全に地元になじみきっている

Jタウンネット編集部

Jタウンネット編集部

2015.06.08 17:20
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全国どこでも見られる地域のお祭みたいだが...

イエスは密かに日本に渡って亡くなった――。キリスト教徒が聞いたら卒倒、というか激怒しそうな説だが、青森県三戸郡新郷村に墓と呼ばれる場所が存在する。

さらにイエスの霊を慰める「キリスト祭」が、1964年から毎年、6月の第一日曜日に「キリストの里公園」で開催されている。今年は7日に行われた。

第52回キリスト祭のポスター(間木ノ平グリーンパーク・道の駅しんごう公式ブログより)
第52回キリスト祭のポスター(間木ノ平グリーンパーク・道の駅しんごう公式ブログより)

儀式そのものは90分程度で終了する。神官による祝詞奏上からはじまり、玉串奉奠(たまぐしほうてん)、獅子舞と盆踊りの奉納がある。

祭の様子はYouTubeで見ることができる。
冒頭で村の映像が流れる。山の木々と水田がまぶしい。これぞ瑞穂の国だ。2000年前に田んぼとリンゴは恐らくなかっただろうが、荒野で40日間断食修行し、悪魔の誘惑に打ち勝ったイエスの目にこの地はどう映っただろう。

キリスト祭 前編 【青森県新郷村キリストの墓】(YouTubeより)

亡くなった御霊に聖者も悪人も関係なし! 等しく包み込んで慰めたい――そんな日本人の死生観がにじみでている。

歌詞の意味は誰も知らないという盆踊りの「ナニャドヤラ」を舞うおばちゃんたち。美しい純和風の衣装だ。

キリスト祭 後編 【青森県新郷村キリストの墓】(YouTubeより)

村の公式サイトによると、村が2000年以上にもわたり墓を守ってきたわけではないようだ。

「『ゴルゴダの丘で磔刑になったキリストが実は密かに日本に渡っていた』そんな突拍子もない仮説が、茨城県磯原町(現北茨城市)にある皇祖皇大神宮の竹内家に伝わる竹内古文書から出てきたのが昭和10年のことです。竹内氏自らこの新郷村を訪れ、キリストの墓を発見しました。
1936年に考古学者の一団が『キリストの遺書』を発見したり、考古学・地質学者の山根キク氏の著書でとりあげられたりして、新郷村は神秘の村として人々の注目をあびるようになりました」
「キリストの墓と弟のイスキリの墓であるかは判断を預けるとしても、この新郷村にはいくつかのミステリーがあります。 戸来(へらい)はヘブライからくるという説。父親をアヤまたはダダ、母親をアパまたはガガということ。子供を初めて野外に出すとき額に墨で十字を書くこと。足がしびれたとき額に十字を書くこと。ダビデの星を代々家紋とする家があること。そして、『ナニヤドヤラー、ナニヤドナサレノ』という意味不明の節回しの祭唄が伝えられていること‥」

キリストの里伝承館にある「キリスト伝承コーナー」に行けば、この地にまつわる様々な資料を見ることができる。不思議世界に興味のある人は必見だろう。

新郷村は東京から約700キロ北にある。正直出かけるのは容易ではないが、日本とエルサレムが直線で9000キロ以上も離れていることを思えば大したことはない。
飛行機や車、舗装された道路もない約2000年前、イエスは海や砂漠、大河、山々を越えて、この地にはるばるやって来たのかもしれないのだから。

現地で祭を見学した人がツイッターにリポート投稿している。

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