東海最大級! 名古屋栄のMARUZENは「コミックは置かない」
本が売れない時代に大型店?
近年は出版不況と言われ、栄地区でも大型書店の閉店が相次いでいます。あえて大型店を出店させたわけを、丸善ジュンク堂書店の工藤恭孝社長に伺いました。
「この地で141年目を迎え営業してきたが、本はどんどん衰退しています。我々は逆にしっかりした書店を設けて今後も150年、200年を迎えたいと思っています」とのこと。
書店数の減少は全国的で日本著書販促センターの調べによると、2004年には1万8156店舗あった全国の書店数が、2014年には1万3943店舗と、10年で約4200店舗が姿を消しています。
工藤社長は「勝算があるわけではないが、インターネットでしか本が買えないのは寂しいので、本屋の楽しさをぜひ実店舗で味わっていただきたい」ともおっしゃっていました。
丸善ジュンク堂書店は栄を中心に、ジュンク堂書店ロフト店・丸善名古屋栄店・セントラルパーク店とすでに3店舗を展開予定です。
今回オープンした名古屋本店は、コミックは置かずに雑誌や文庫、洋書や専門書を中心にした品揃えで、高級文具などの販売も行うなどして他店との住み分けをはかる方針だとのことです。(ライター:神谷祐美)