花街の昔を伝える、「にし茶屋街」の風流旅
明治時代に消失した金沢城。なぜ能舞台だけが残ったのか?
中村神社は2004年、文化庁登録の有形文化財に指定されました。なぜかと言うと中村神社の社殿には、金沢城二の丸御殿にあった能舞台が移築されているからです。
金沢城は明治14年に起きた火災で城内の建物のほとんどを失ってしまったのですが、能舞台は、この火災の11年前に、幕末の戦乱で戦死した加賀藩士たちを祀る社殿として城下町を一望できる卯辰山に移築されていたのです。
その後30年ほど放置されていた能舞台をどこかに移したいと言う意向の中で、中村神社が社殿を改築するタイミングだったため移されたのです。
その社殿の天井には約100枚、極彩色の絵も残っているということです。当時の金沢の雅がうかがえますね。
にし茶屋街の風情を楽しんだあとは、歩いて8分ほどのところにある中村神社を訪れ、金沢城の歴史に思いを馳せてみてはいかがでしょうか。(ライター:ファンキー金沢)