本場・山口のふぐが食べたいけどお金がなかったので、「ふぐの骨せんべい」を買ってみました
純朴そうな高校生たちの熱意に押された
2月中旬のある日、東京・有楽町の交通会館1Fで、学生服の上に法被を着た男女が声を枯らしてワゴンセールをしていた。
幟(のぼり)には「山口県立西京高等学校」の文字が見える。彼らは修学旅行のため上京し、体験学習の一環として販売員をしていた(参照:「西京高校」「西京銀行」がなぜ山口県に存在するのか)。
山口県立西京高等学校の生徒の皆さん(編集部撮影)
2015年のNHK大河ドラマ「花燃ゆ」の舞台として、例年以上に脚光を浴びる山口県。ましてフグの加工品とあらば手が伸びないはずがない。
都会の風に吹かれながら頑張る若者たちはハツラツとしていて、すれた雰囲気がまったくない。「買っていただけるんですか!? ありがとうございます!」と爽やかな挨拶が気持ちよかった。
家に帰って早速中身を確かめる。
内容量は50グラム。1袋500円ということは......1グラム当たり10円だ。
フグというと内臓に猛毒を持つイメージが強い。しかし全ての種がそうではない。
骨せんべいの魚種はシロサバフグで日本近海種は無毒種だ。フグ処理施設届出済み番号もちゃんと書いてあり、安心して食べられる。
製造元の日高本店は創業60年を超える老舗で、地元では有名なお店。
米菓のせんべいをイメージしていた筆者だが、袋から取り出した物体は魚の形をよく残していた。尾っぽの部分が多い。
オレンジ色にこんがり焼けているがノンフライ。パリパリとした食感。手づかみでも汚れないし、なによりヘルシーだ。