世界遺産とどう違う?尾道水道が申請中の「日本遺産」って何
[Jステーション-広島HOMEテレビ]2015年2月5日放送で、文化庁が新たに設ける「日本遺産」認定制度に尾道市が尾道水道を申請したことを取り上げていました。
「日本遺産」制度で対象となるのは、単体の自然や景観ではなく、地域に散らばる様々な文化財をつないだ歴史ストーリーです。この募集に尾道市は、尾道水道がつむいだ中世からの箱庭的都市をテーマとして、2月3日に認定申請をしました。
水道をはさんで点在する寺院や建築物、伝統芸能などをむすぶ歴史ストーリーがあるとしています。県教育委員会によると、県内での申請は尾道市だけだということです。尾道市は「初年度は、全国で15件ほど選ばれると思うが、是非その中に入りたい」としています。
「世界遺産」とは全く別物!?「日本遺産」って何?
「日本遺産」は、文化庁が2015年度から始める新たな認定制度で、目的は「文化財を生かした地域活性化」です。東京オリンピックが開催される2020年までに、100件の認定を目指しています。
対象は、神社仏閣や伝統芸能など、有形無形にかかわらず、その地域に点在する文化財をつないだ歴史ストーリーとしています。
認定されると、国からの補助が受けられ、PRイベントを開いたり、多言語のホームページの作成、案内板やトイレの整備などを進めることができます。
ユネスコの「世界遺産」との違いを、文化庁の担当者に聞いたところ「名前は似ていますが全くの別物で、上下関係もありません」ということでした。(ライター:haruhana)