テレビでもおなじみのボウリング場「田町ハイレーン」が間もなく営業終了します
ボウリングは、老若男女問わず楽しめる娯楽の定番だ。古代エジプトのころからそれに近い遊びはあったそうだが、日本では昭和40年代に美人プロボウラーがテレビに出演するようになり、爆発的ブームが起きた。歌手の桑田佳祐さんや中日ドラゴンズGMの落合博満さんが一時、プロボウラーを志していたほどだ。
中でも、東京都港区芝浦の「田町ハイレーン」は、数々の大会が開催され、テレビ番組のロケ地としてもよく使われたボウリング場だ。
マスコミ露出度では日本一といっていいこの施設が、2015年3月29日をもって営業を終了する。
田町ハイレーンが誕生したのはボウリングブームが絶頂だった1972年だ。翌年には第一次オイルショックが発生し、全国で3600ほどあったボウリング場の多くはスーパーマーケットなどに転用されていった。田町ハイレーンは東京のテレビ局に近い交通至便の立地で、優れた設備・スタッフがいたことなどから、約43年も営業を続けることができた。
7階建の建物には日本ボウリング場協会が入居し、ボウリング場は3~5階に全68レーンある。さらに宴会場や中華料理店、ビリヤード場、ゴルフ練習場なども備える。
慶應義塾大学や芝浦工業大学のキャンパスが近い。ヒマな学生が仲間を誘ってボウリングを楽しむ光景はよく見られた。高校生以下は3ゲーム1000円で遊べることから、電車に乗ってやってくる若者もいた。
羽田から上京した人にとっては東京のシンボル
プレイをしたことはなくても、浜松町と羽田空港を結ぶ東京モノレールの車窓から屋上に設置されたピンの看板を目撃し、「あれがテレビで見たボウリング場か」と思った人は大勢いたはずだ。
1978年から20年にわたって放送された「ザ・スターボウリング」をはじめ、現在BS日テレで放送中の「ボウリング革命 P☆League」などの収録現場となった。最近では年始の定番企画、志村けんさん&笑福亭鶴瓶さんVSナインティナインの「英語禁止ボウリング」のロケ地としても知られる。
しかし40年以上の月日が経ち、施設は老朽化。補修も難しくなってきた。ついには、営業終了という苦渋の決断に至ったという。
一部のアミューズメントチェーンを除き他のボウリング場も事情は一緒で、最盛期には全国に約3600カ所あったが今では1000を切るなど、競技自体の人気低迷も続く。
発表自体は昨年の夏にあったが、営業終了まであと50日を切り、別れを惜しむ人が思いのたけをツイッターに投稿している。
ふぅ。夢で東京におった。久しぶりに見たわ。
テレビで田町ハイレーンが閉鎖ってやってたなぁ。モノレールから見えるあの景色が、東京きたぜっ!っていうランドマークだったのになぁ。かれこれン10年行ってないことに気づいた。
旦那も10年ばっかり行ってないと。
...東京積立するか...
— celine don (@celinedon) 2015, 2月 12
えっ!ええっ!田町ハイレーンって3月で閉館なの!?Pリーグの聖地が!!いっぺん行ってみたかったのに!!!
— SUV◆ひげおとめさん第二弾出ました (@suv032) 2015, 1月 10
友人と田町ハイレーンに行って来ました。ここは芸能人ボーリング大会の撮影も良く使われますね。でも後2ヶ月で閉鎖されるとか。今日はそこそこ満員でも平日は?らしい。永年利用していたので寂しいな~。なおスコワーはガタガタですが(-_-;) pic.twitter.com/UhIOqcSA1d
— 植草誠一 (@uekusa0904) 2015, 1月 31