岐阜県民は「みたらしだんご」を「みだらしだんご」と呼ぶって本当!?
[ドデスカ!-名古屋テレビ]2015年1月21日放送の全力リサーチのコーナーで、岐阜県民の濁る理由について調査していました。
「みだらしだんご」はなまり?
岐阜県では「みたらしだんご」を「みだらしだんご」と呼ぶそうで、他にも濁る言葉が多くなぜ岐阜県民は濁るのかを全力リサーチしました。
やって来たのは高山市、みたらしだんご屋さんに聞き込み調査しました。みたらしだんご屋さん「みずま」「串角」さんでお聞きしたしたところ、両店ともなまりだとのお答えでした。
別のお店「さん陣」では看板は「みたらしだんご」とありますが、「みだらしだんご」と呼んでいます。しかしなぜ「みだらし」と呼ぶのかはわからないとのことでした。
創業62年の老舗「陣屋だんご店」では看板に「みたらしだんご」とありますが、昔は「みだらしだんご」の看板を掲げていたそうです。しかしお客さんから「だんごを食べるとみだらになる」などと言われたため、おじいちゃんが「みたらしだんご」と看板を変えたとのこと。
こちらも創業68年の老舗「二四三屋」でも、看板は「みたらし」と書いてあります。こちらのお店ではデパートなどに出店する際に「みだらし」では別の商品と勘違いされることがあるため「みたらし」と呼んでいるとのことでした。
「味噌にこみうどん」も「味噌にごみうどん」
なんと「みたらし」だけではなく、うどんも「にごみ」と呼ぶそうで、岐阜市の「手打ちうどん 堀川」でも調査しました。確かにメニューには、「にごみ」と表記されています。
お話しを伺うと元々は漢字で「煮込み」と表記していたそうですが、お客さんに読みやすいようメニューをひらがなに書き換えた際に、おばあちゃんが濁点を付けたのが始まりとのことです。
柳ケ瀬商店街で長い歴史を持つ「大福屋」こちらでは、表記は「に込み」発音は「にごみ」と呼んでいます。どとらのお店でも理由はわからないとのことでした。
岐阜は関西の仲間だった!?
なぜ濁るのか理由がわからないため、岐阜の言葉に詳しい方にお聞きすることに。
岐阜大学 教育学部の山田敏弘教授によれば、岐阜県は特に関西に隣接しているので、関西の影響を受けやすいとのこと。
例えば「水炊き・読本・水鳥」は関東では「みずたき・とくほん・みずとり」ですが、関西では「みずだき・どくぼん・みずどり」となります。
確かに滋賀県・三重県と関西の影響を色濃く受ける県と隣接してしますが、岐阜県民が濁る理由が関西からの影響とは驚きです。(ライター:神谷祐美)