ニートが市議に立候補してみた結果...(※実話です)
2014年を締めくくる総選挙は史上最低の投票率だった。若者の政治離れは加速する一方といわれている。
そんな昨今、無職無収入のニートが投票どころか、市議会議員に立候補し、当選したことがある、という話を聞いたら、あなたは信じるだろうか?
映画「ニート選挙」製作委員会は、2015年2月10日の21時、「ニートの日」の「ニート時」に合わせて、ニコニコ公式生放送で、映画「ニート選挙」を無料公開する
。ニートが市議会議員?
この映画は、2007年にニートから福島県須賀川市議会議員に立候補して当選した鈴木公成氏の実話を基にしている。ちなみに当時の選挙費用はたったの3万円だったそうだ。
映画を観てもらうことで、若者に勇気を与え、政治参加に対する意欲をもってもらい、ひいては投票率向上を図りたいというのが製作者スタッフのコメントだ。
全国公開を目指したんだけど...
2015年に統一地方選挙がある。この映画はその投票率向上も目標の一つとして掲げており、その前に公開することを既定路線に考えていた。しかし、配給会社も、全国自主上映の映画館についてもメドが立たなかったという。
加えて、劇場公開出来たとしても、映画を一番見て欲しい「ニート」の若者が上映チケットを購入するような、余剰金があるのか?という懸念があった。
以上のような要素を踏まえた結果、製作費回収はとりあえず後回しにして、さらに、劇場公開よりも「ニート」の若者に馴染みがありそうなネットでの公開をすべきと考え、ニコニコでの無料公開となったのだ。
資金調達に失敗...
この映画は製作にあたり、2回にわたってクラウドファンディングを試みたのだが、いずれも失敗に終わり、結局、自費制作という形になった。製作費の回収は観た人たちの「寄付」に頼るという。また、無料公開するとはいっても、自主上映映画館は今でも募集中とのことだ。
寄付、その他の問い合わせは公式サイトを参照。