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京阪電車には「ぼっちシート」がある!?

Jタウンネット編集部

Jタウンネット編集部

2015.01.23 17:18
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京阪神圏を走る大手私鉄はどれも個性的だが、大阪・京都・滋賀を路線網にもつ京阪電気鉄道(京阪電車)は、手堅さとチャレンジ精神を合わせ持った、地元民から愛される鉄道会社だ。

京阪1000系電車(Series207さん撮影、Wikimedia Commonsより)
京阪1000系電車(Series207さん撮影、Wikimedia Commonsより)

特急券が必要な列車でもないのにテレビ搭載の車両を走らせたり、700両以上の全車両に成田山大阪別院明王院のお札を貼ったり、2000年から「おけいはん」というイメージキャラクターを起用したり、立ち飲みジュースサーバーをフランチャイズ展開したり、子会社が運営する遊園地「ひらかたパーク」ではユニークな宣伝戦略を仕掛けたりと、例を挙げればきりがない。

そんな京阪電車の車両に、全国でも珍しいシートがある。その名も「ぼっちシート」。京阪のツイッター公式アカウントが写真入りで紹介している。

この車両に乗ったことのない人からは、「お一人様専用シート!!」「座ってみたい」など驚きの声が上がった。

京阪沿線住民にはすでにおなじみ!?

一方で京阪電車を日常的に利用している人は、見慣れているのか、次のような目撃・利用体験談を相次いで投稿していた。

当該車両は1977年にデビューした1000系電車(3代目)と見られる。何度か車体改修工事が実施されたが、車いすスペース設置時に生まれたようだ。
あまりの反響に驚いた京阪公式アカウント。続くツイートには最初の画像にはなかった車いすスペースを示す標識が写っている。付添人が座るにはピッタリといえそう。

車内の様子を映した動画もYouTubeにアップされている。

2011.05.27 京阪橋本駅 普通淀屋橋行き・1000系のドア開閉(YouTubeより)

このタイプのシートは京阪だけではなく、千葉の銚子電鉄や、JR北海道の室蘭本線にもあるという。

ぼっちシートだけじゃない、座席へのこだわり

京阪がすごいのはこれだけではない。5000系電車はラッシュ時5ドアなのだが、それ以外の時間帯は2つのラッシュドアを閉め切って、天井からシートが降りてくる。

ラッシュ用ドア室内側 補助椅子、昇降用ガイド、京阪式跳ね上げつり手の様子(Tennen-Gasさん撮影、Wikimedia Commonsより)
ラッシュ用ドア室内側 補助椅子、昇降用ガイド、京阪式跳ね上げつり手の様子(Tennen-Gasさん撮影、Wikimedia Commonsより)

京阪と西武が似ているってホント!?

そういえば2015年1月22日放送の情報バラエティ番組「秘密のケンミンshow」(YTV製作)のコーナー「大阪フミンの秘密」で、関西の5大私鉄が取り上げられていた。

関東の大手私鉄だと西武鉄道に近いと紹介されていた。湖にゆかりがあったり、遊園地経営に携わっていたり(西武は西武園やとしまえん)、高田馬場駅と京橋駅のポジションが似ていたりするところは確かに似ている。個性の強さでは京阪に軍配を上げたくなるが。

京阪電車5000系 ラッシュ用扉切り替えの瞬間(YouTubeより)

ちなみに京阪グループの経営ビジョンは「"選ばれる京阪"への挑戦」。ひょっとしたら、「選ばれる沿線であり続ける」を掲げる東急電鉄を密かに意識しているのかも。

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