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温かいそばに、ジュワッとコロッケが染みて...愛しの東京「コロッケそば」食べ比べ記

Jタウンネット編集部

Jタウンネット編集部

2015.01.20 11:00
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駅の立ち食いそば店。朝早くから、けっこう夜遅くまで営業していて、忙しくて食事をとれなかったり、ちょっと小腹が空いた時など、とても便利だ。プーンと良い匂いが流れているので、つい吸い寄せられるように入ってしまった経験をお持ちの方は多いだろう。

この立ち食いそば店の定番メニューの中に、「コロッケそば」がある。かけそばの上にコロッケがのったシンプルなもの。和の代表のようなそばと、庶民的な洋食のコロッケの組み合わせがなんとも絶妙で、ファンが多い。いったい何が魅力なのか、都内の「コロッケそば」の食べ歩きを試みてみた。

まず訪ねたのは、JR浜松町駅のホーム上にある「あじさい茶屋」。JR東日本関連の日本レストランエンタープライズが経営する「駅そば」のチェーン店だ。コロッケの衣が硬めで、そばつゆを吸っても、形が崩れない。中にはしっかりじゃがいもが入っている。汁はかなり濃いめの醤油味、関東風である。この辛口の汁に入ったそばをすすりながら、コロッケを頬張る。そばはそば、コロッケはコロッケの美味しさが味わえる。コロッケとそばは相性がいいと思った。360円という安さも魅力だ。

「あじさい茶屋」(JR浜松町駅ホーム)のコロッケそば(撮影は編集部)
「あじさい茶屋」(JR浜松町駅ホーム)のコロッケそば(撮影は編集部)

そばとカレーコロッケの混然一体

次に訪ねたのは、小田急線代々木上原駅の改札を出てすぐの「名代 箱根そば」。小田急レストランサービスが経営するチェーン店である。こちらのコロッケはカレー味。衣は柔らかいので、汁に浸すと崩れやすい。食べるたびに、カレー味のコロッケの中身がほろほろと崩れ、汁の中に溶けてゆく。汁はそれほど辛くはない、やや薄味だ。少しずつカレーそばのような風味も広がってくる。食べ終わる頃には、そばとカレーコロッケが混然一体となった状態となっている。値段は390円、コロッケを単品で頼むと120円だ。

「名代 箱根そば」(代々木上原駅改札外)のコロッケそば
「名代 箱根そば」(代々木上原駅改札外)のコロッケそば

最後にJR神田駅北口にある「名代 富士そば」を訪ねた。ここはダイタングループが経営するフードチェーンだ。衣はそれほど柔らかくはないが、コロッケの中身にコーンが入っている。コロッケを食べると、黄色のコーンがぽろぽろとこぼれ出してくる。汁は「焼津の鰹節と小豆島の醤油をじっくり寝かせたやさしい味」とのこと。けっして辛くはない、薄口である。値段は390円。店内には演歌のBGMが流れていた。

「名代 富士そば」(神田駅北口すぐ)のコロッケそば
「名代 富士そば」(神田駅北口すぐ)のコロッケそば

西洋からやってきたコロッケ。江戸っ子が愛したそば。その2つが組み合わさったコロッケそばは、まさに日本ならではの味わい――、
と思っていたのだがこのコロッケそばという料理、こんなにおいしいのに、関東以外ではあまり食べないという話を耳にした。

関西出身の編集部員も、「向こうではあんま見たことないですね」という。「日本ならではの味わい」とか言ってしまったのに、まさかローカルなメニューだったのか?

そこでJタウンネットでは、コロッケそばの普及度について全国調査を行うことにした。

「コロッケそば」、あなたはアリ?に続く

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