広島県民は「ラッピング電車」がお好き?
もしかすると、広島県民は「ラッピング電車」が好きなのかもしれない。そんなことを考えてしまうのは、最近広島とラッピング電車が関わる話題をよく聞くからだ。
竹原市からは早々と出て行っちゃったけど...
NHKの連続テレビ小説初の外国人ヒロインで話題の「マッサン」。そのラッピング電車が2014年10月14日から広島で走り始めた。
【マッサンラッピング列車】JR西日本 呉線105系電車 須波駅到着~発車(ノーカット)(YouTubeより)
主演の亀山政春(玉山鉄二)とエリー(シャーロット・ケイト・フォックス)のラブラブツーショットや、出演者らによる集合写真などが車体の側面に貼り付けられている。後述のカープトレインの基調カラーがレッドなら、マッサンはブルー。ちょっと濃すぎる気もするけれども、目を惹くことは確かだ。
「物語は広島・竹原から」の文字もおどる。竹原市はマッサンこと亀山政春の生まれ故郷で、第1、2週のロケ地として登場したのだが、舞台は早くも大阪に移ってしまう。亀山夫妻が竹原を再訪するシーンが今後あるのか気になる。
ラッピングから伝わる地元愛
広島を走るラッピング列車はほかにもある。
今シーズンは、カープのチームカラー「赤」を基調に、「Carp」のロゴやカープ坊やを配した「カープ応援ラッピングトレイン」が、山陽本線や呉線、可部線などを3月23日から運行した。
2013年にさかのぼると、世間をアッと驚かすラッピング車両が走っていた。広島の食をテーマに「お好み焼」、「スイーツ」、「ラーメン」、「酒蔵」をモチーフにした「まんぷく宝しま号」。
7月6日から9月30日までの87日間、JRグループの「広島県デスティネーションキャンペーン」の一環として観光地広島の魅力を乗客にアピールしていた。
お披露目式典・車両展示の様子がYouTubeにアップされている。車両がホームに入線するとき参列者から笑い声が漏れたのは気のせいか......。
カープ応援ラッピングトレイン(広島東洋カープのウェブサイトより)
飲食店に見立てたラッピングはまるで「デコトラ」のよう。今流行の萌えキャララッピングとは一線を画す骨太なデザインだが、地元愛がじわじわ伝わってくる。
ラッピング電車といえば広島電鉄(広電)の存在も見逃せない。カープ電車だけでなく、サンフレッチェ電車も市内を巡る。車内放送の一部には選手からマナー喚起などのメッセージが流れる。来年2月末まで運行する予定だ。
広島電鉄 サンフレッチェ電車 2014(YouTubeより)