コアラの食費は年間1000万円
[ドデスカ!-名古屋テレビ]2014年9月19日放送で、東山動物園のコアラの現在を紹介していました。
日本の動物園からコアラが消える!?
コアラは名古屋の代名詞と言っても過言ではない、確固たる地位を築いてきました。
かわいい姿で名古屋の人々を楽しませてくれるコアラですが、実は厳しい状況におかれているのだそうです。
東山動物園の内藤仁美さんによれば、「国内での繁殖が減っていて、このままでは国内でコアラを見ることができなくなる恐れもあります」とのこと。
ピーク時の1997年では全国の動物園で96頭だったコアラも、現在は42頭で半数以下にまで減少してしまいました。
その現象に歯止めをかけようと東山動物園が中心となり、コアラを飼育する動物園どうしで貸し借りを行い、繁殖を試みています。
動物園きっての美食家
繁殖の問題だけではなく、大きな壁もあります。
コアラはユーカリの葉しか食べません。そこで東山動物園では独自にユーカリを栽培しています。
しかも不作のリスクを避けるため、国内4か所でコアラ専用のユーカリを分散して栽培する念の入れようです。
これらコアラにかかる費用は年間5600万円。現在は5頭なので、単純に計算して1頭あたり1000万円以上となり、河村たかし名古屋市長の給料よりも高いことになります。
かつては不動に人気を誇るコアラですが、最近はゾウに人気を奪われがちで4年前には首位を奪われてしまったことも。
年々コアラを取り巻く環境が厳しくなる中、迎える来園30周年。今回新たな仲間の登場に、園の期待も高まっています。
河村市長の目指す「世界の東山」になるための鍵は、コアラが握っているのかもしれません。(ライター:神谷祐美)


