名古屋の「ねぎま」は鶏じゃなくて豚!?
[ドデスカ!-名古屋テレビ]2014年8月6日放送全力リサーチのコーナーで、ねぎまの肉の地域性について紹介していました。
名古屋・東京 ねぎまに使う肉は?
誰もが食べたことのある「ねぎま」どうやら地方によって、串に刺される肉の種類が違うらしい!?
名古屋で街行く方々に聞いてみると、皆さんたいてい「ねぎまのお肉は豚肉だ」とイメージされる方が多いようです。
名古屋市中区 栄の「串の?いち(きいち)」、名古屋市中区 千代田「炭火焼き鳥 豆鳥」いずれのお店も「ねぎま」として提供するのは豚のねぎまでした。
一方、東京のサラリーマンの街、新橋と焼き鳥激戦区の高円寺では、どちらも「ねぎま」として串にささっているのは鶏でした。
名古屋と言えば鶏なのに??
名古屋と言えば手羽先を始め、鶏王国ですがなぜ「ねぎま」は豚肉ということになっているのでしょうか?
豚ねぎまを押している名古屋でも、名古屋のソウルフードである手羽先の「風来坊」ではさすがに鶏のねぎまが出てくるのでは?と名古屋市北区の「風来坊 上飯田店」にお邪魔させていただくと......
出てきたのはやっぱり豚。
その疑問を直接、大坪健庫会長にぶつけると「それは経営者の自由です。ねぎまがメニューにあるなしも、ねぎまの肉に豚を使おうが鶏を使おうが自由です」とのお答え。
なんでも大坪会長がおっしゃるにはネギで肉を挟めばそれは「ねぎま」で、使用する肉は各店舗に任せているとのこと。
先ほどの上飯田店でも、3年ほど前までは鶏ねぎまを提供していた時期もあったとのこと。しかし「豚がいい」とおっしゃるお客さんが多く、豚ねぎまを提供するようになったとのことです。
なぜ鶏王国名古屋でねぎまだけ豚なのか?
風来坊のメニューを変えてしまうほどに、「ねぎま」と言ったら豚と浸透している名古屋のねぎま。
そこで食文化に詳しい名古屋女子大学短期大学部の遠山佳治教授にお話しを伺うと「名古屋は名古屋コーチンの生産拠点だったこともあり、安い輸入の鶏肉が入ってくるのが遅くれたため、人気メニューとなった「ねぎま」はもともとあった豚串がそのまま「ねぎま」に変化したのではないか?」とおっしゃっていました。
私も「ねぎま」は豚が当たり前だと信じて疑いませんでした。「鶏ねぎま」が特別だとばかり......。焼き鳥にも地域性が出るとは驚きです。(ライター:神谷祐美)