岐阜・愛知県民は、荻野目洋子の「ダンシング・ヒーロー」で盆踊りにフィーバーする
「ダンシング・ヒーロー」が広まった理由に仮説
ダンシング・ヒーローを盆踊りに使用しているのは美濃加茂市だけでないようで、同県可児市や、愛知県北部の岩倉市・江南市などの盆踊り会場でもかかっているという。
それにしても、いったいなぜダンシング・ヒーロー?
2001年8月20日付のスポーツ報知記事によれば、美濃加茂市が盆踊りにこの曲を採用したのはリリースから6年後、1991年が最初だ。この美濃加茂市から、近隣自治体に伝わっていった――と該当の記事では紹介する。
ところが、1992年の静岡新聞(7月26日付朝刊)には、静岡県湖西市の「湖西まつり」では、外国人労働者や留学生を中心とした地元グループによって盆踊りとともに「ダンシング・ヒーロー」が踊られた、との記述がある。この時期、美濃加茂市では「歌謡曲は盆踊りにふさわしくない」との声があり、いったん同曲を封印している(93年復活)。湖西市のダンシング・ヒーローが、美濃加茂市から直接影響を受けたとは少し考えにくい。
ここで注意を引くのが、美濃加茂市も湖西市も、外国人が多く住む地域であることだ(可児市や岩倉市、江南市も)。1つの仮説だが、90年代初頭、日本的な盆踊りになじめない外国人住民のために、彼らもノリやすい「ダンシング・ヒーロー」盆踊りを広域的にプロモートする動きがあったのでは――。
と、そんな憶測は置くとして、今や中部地方の夏の風物詩となっている「ダンシング・ヒーロー」。美濃加茂市では、2014年8月16日に開催される。
最後に読者の皆様に質問。
盆踊りに「ダンシング・ヒーロー」、地元で踊ってた?
以下の選択肢から、お答えいただきたい。
結果は、Jタウンネットのシステムで都道府県別に集計する。