サッポロビールは鹿児島人がつくった!
旧薩摩藩士・村橋久成の肖像を缶にデザインした第3のビール「麦とホップ」が、2014年6月19日、サッポロビールから鹿児島、宮崎両県限定で発売された。
村橋は、サッポロビールの前身・開拓使麦酒醸造所の設立に尽力し、日本のビール文化の礎を築いた人物。缶には、「サッポロビールは鹿児島人がつくった。」と「薩摩の誇りに乾杯!」のキャッチコピーが入っている。「明治維新150年」のロゴマークと「維新のふるさと鹿児島」の文言も、桜島のイラストを背景に共にデザインされた。
村橋久成は1840年、薩摩藩加治木島津家の分家生まれ。1865年、薩摩藩がイギリスへ派遣した留学生に選ばれ、ロンドン大学に入学。翌年に帰国し、戊辰戦争では官軍に参加。1871年、黒田清隆が次官を勤める開拓使に採用。1875年、麦酒醸造所建設の責任者となるなど、明治初期の北海道の産業の礎を築いた。