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でかすぎる天守閣に「渡っても何もない橋」...茨城県の何か間違っている豪華名所

Jタウンネット編集部

Jタウンネット編集部

2014.04.09 20:10
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「地域ブランド調査」で最下位のレッテルを貼られ、「なめんなよ!」と気勢をあげる茨城県。自然や特産品、農業粗生産額、製造品出荷額はいずれも全国上位なのに、集客力のある施設が乏しい...そんな思いが県民の心をせかしたというわけではないだろうが、当地には豪華すぎる公共建築物がある。

2014年4月8日放送の「有吉弘行のダレトク!?」(フジテレビ系)は、高さの割には今一つ無名な天守閣と、1シーズンのために作られた歩行者専用橋を取り上げた。

日本で2番目に高い天守閣

県南部の常総市は、2006年に水海道市が石下町を編入合併して誕生した。旧石下町の中心部に立っているのが、1992年に建設された「常総地域交流センター」だ。

総工費は約22億円で、この地域の歴史や産業にまつわる資料が展示されている。近世城郭風の建物で、室町時代から戦国時代にかけて豊田城が地域にあり、センターにも豊田城の別称が付けられている。もっとも、古の城はわらぶき屋根だったという。石下町が近い将来消滅することを予見し、何か残したくて建てた――というのはうがちすぎだろうか。

天守閣としては高さ全国2位と立派な建物には違いないのだが、建造物としてはあまりにも端正すぎて、こう言っては何だがいかにも作り物じみている。貫録がでるには長い年月がかかりそうだ。

豊田城(yoppyさん撮影、Flickrより)
常総市地域交流センター(豊田城)

お笑い芸人「アルコ&ピース」の酒井健太が調査員として現地に赴き、最上階に登ったが、周囲は田んぼばかり。案内役の男性職員も「やはり建設当初から賛否両論あり...」と申し訳なそうに説明していた。彼は見た目20代で、センター竣工当時は小さい子どもだったと推定される。大人のツケを子どもや孫世代が支払う典型のように見える。

常総市議会の議事録を調べると、電気代値上げで光熱費負担が増えることへの懸念や、入場料400円を値下げして利用者数を増やす努力をしてはといった議論がされていた。最近の公共施設のトレンドとして、屋根に太陽光パネルを取り付けるケースが増えているけれども、城の屋根瓦にはちょっと無理かも。

紅葉を見るために約33億円

酒井調査員が次に向かったのは県北部の常陸太田市。景勝地として名高い竜神峡の上に1994年に建設されたのが、全長375メートルで歩行者専用橋としては本州一の「竜神大吊橋」だ。2004年に常陸太田市に編入合併された水府村によって建てられた。

竜神大吊橋(IbaGeoさん撮影、Flickrより)
竜神大吊橋

通行料300円を払って橋を渡っても...その先には何もない。それもそのはず、これは秋の紅葉を楽しむため作られた、「横になった展望台」。

福島第一原発事故前は年間約25万5000人の観光客が訪れていたが、2012年度は7割程度しか客足が戻っていない。テコ入れのため2014年3月1日にバンジージャンプがオープンした。落下距離は約100メートルあり高さ日本一。絶景を楽しみつつジャンプができる点をアピールポイントに集客数増を目指している。

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