京都のレトロ一戸建てが、広島の木造平屋が200万円！ 田舎の空き家事情がすごい件
田舎ぐらしに憧れている皆さまに朗報。いま、空き家がとんでもないことになっている。総務省の「住宅・土地統計調査 平成20年」によると、現在、全国の空き家総数は約756万戸。ひっそりと住む人を待つ家々が13.1％も存在するというのだ。
全国の空き家の中には、200万円以下で購入できるものも少なくない。
たとえば岐阜県恵那市の二階建て物件は、124.26平米の土地付きで200万円。ぽかぽかと日当たりのよい縁側でうたた寝し放題、猫を愛で放題である。地元の祭りが開催されるときには、花火がきれいに見えるというのもポイントが高いし、なにより「田舎のおばあちゃん家」感にキュンとくる。
プチ田舎の古民家もアツい。
場所は滋賀県高島市、561.96平米の土地に建設された3DK。敷地内にはアトリエにもなりそうな小屋が併設されており、アーリーリタイア憧れの中年の心を射抜くこと間違いなしの逸材だ。
こちらもお値段200万円。京都まで車・鉄道ともに1時間強という、ほどよい田舎感でこの価格は、十分価値があるといえるだろう。
200万円を握りしめ、海の近くに農移住だ！
せっかく田舎に住むなら農業をやってみたいという人には、京都府京丹後市の物件をおすすめする。
丹後産コシヒカリや京野菜の生産地としても知られる京丹後市。市で移住者への就農相談を行うほか、丹後農業実践型学舎なる研修機関も用意するため、農移住初心者でも心強さを感じられることだろう。
空き家のスペックも文句なし。久美浜湾まで車で約10分という好立地で、1階83.30平米、2階39.66平米の6K。徒歩1分のところにはバス停もある。これで200万円ポッキリとは......。空き家のポテンシャルには驚愕するばかりである。
広島県山県郡では、本格的な農業にも向く平屋の古民家を発見。
延床面積89.25平米、敷地面積476.98平米と、広大すぎる敷地にまずは唖然。127.27平米と24.79平米の納屋付きという点で今度は呆然。平屋の建築時期が明治41年と聞いて最後は喝采。
ゲストハウスにしても面白そう......と、思わず妄想が膨らんでしまう。
場所は広島市街から北へ車で1時間弱とかなりのド田舎だが、この敷地面積なら仕方ない。どっかり腹を据えて、ド田舎でド田舎暮らしをしてみるのもオツなものである。
探せばまだまだ200万円以下の物件はあるのだが、とりあえず今回は最後にもう一件だけ紹介して終わりにしよう。
場所は岡山県新見市。JR姫新線 丹治部駅と刑部駅の中ほどに位置し、緑豊かな土地の暮らしを堪能できる一戸建て住宅だ。
古民家であるとか、広いだとか、納屋が付いているだとか、スペックのインフレでもはや並大抵なことでは驚かなくなってしまっている不感症読者の皆さん！ こちらの物件は、なんと、山林付きですよー！！（正確には、田・畑・山林付き）
いやはやなんとも、空き家事情には驚かされるばかりである。
都内の狭小住宅に嫌気がさした人、田舎でほっこり天然酵母パンでも焼いてみたい人、自給自足の生活がしたい人などは、こんな空き家も視野に入れて住宅探しをしてみてはいかがだろうか。
※掲載情報は2014年4月4日現在のものです。物件によっては契約が成立している場合もあります。
