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沖縄の牛乳パックの容量はなぜか946mlで微妙に「損した気分」

Jタウンネット編集部

Jタウンネット編集部

2014.03.12 19:25
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沖縄は、1945年から1972年までアメリカの統治を受けた。その27年間はアメリカのルールが数多く適用され、現在もその一部が残っている。

日本国内で売られている紙製の牛乳パックの容量は、1リットルまたは500ミリリットルが標準だ。ところが沖縄県では微妙に異なるサイズで販売されている。ゲーブルトップと呼ばれる縦長の容器は946ミリリットル、そのハーフサイズは473ミリリットルとなっている。

沖縄ブランドの「ゲンキ牛乳」(Shig ISOさん撮影)
Genki Milk ゲンキ牛乳

なんとも中途半端な数字だが、これは容積の単位にアメリカ式の「ガロン」を用いているためだ。沖縄の牛乳に適用されているのは米国液量ガロンという種類の単位となる。1ガロンは3.785411784リットルに等しく、牛乳パックはその4分の1または8分の1サイズというわけだ。

2014年3月11日に放送された「有吉弘行のダレトク!?」でもこの問題が取り上げられていた。番組のインタビューに答えたスーパーの女性客は「ずっと1000ミリリットルだと思ってました。おかしいですね、損した気分」と話していた。沖縄だけが946ミリリットルであることを知らされ驚く女性もいた。

牛乳パック以外の名残は?

牛乳パック以外にも、沖縄にはさまざまな形でアメリカ時代の名残が今もある。特に食文化では、「ポーク」と呼ばれるランチョンミート(スパムなど)が一般化し、「ポーク卵」などの独特の料理を生んだことはよく知られている。アメリカから持ち込まれたタコスも、今ではタコライスとして全国区となった。

ポーク卵(imgdiveさん撮影)
DSC_0380.JPG

食以外で沖縄に残っているアメリカ統治時代の名残といえば、「Aサイン」が挙げられる。米軍人・軍属が立ち寄ってもいい飲食店やホテルであることを示す許可証で、立地や建築、設備、衛生などの基準は厳格だった。月1回以上の検査をパスしなければならなかったが、この制度の影響で当時の沖縄の衛生状態は本土を上回っていたという声もあるほどだ。ちなみに、Aは「Approved」(許可済)を表わしている。

沖縄の日本復帰に伴い廃止されたが、当時から営業を続けていることを示すために掲示している店もある。

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