「北海道人はカップ焼きそばのお湯飲む」再考（実際に飲んでみた）

Jタウン研究所

2014.02.20 17:45

Jタウンネット編集部です。2013年12月6日に県別アンケート「カップ焼きそばのお湯、飲みますか...？」を実施したところ、6900票以上もクリックいただきました。ご協力ありがとうございます。

「お湯はいつも飲んでいる」「飲んだことはあるがやめた」「未経験だが一度飲んでみたい」「飲みたいと思ったこともない」との4択で、結果、ほとんどの地域で「飲みたいと思ったこともない」が優勢だったのに対し、北海道では9割の人が「飲んだことがある」との回答でした。

この結果を報告したところ、一方で複数の読者から以下のようなご意見をいただきました。

「お湯はいつも飲んでいる」の回答は、戻し湯をストレートに飲む人と、戻し湯にスープの素（特に東洋水産の「やきそば弁当」）を加えて飲む人に分けて尋ねるべきではないでしょうか。

というのも、北海道で高いシェアを誇る上記「やきそば弁当」には、戻し湯と混ぜて使う「スープの素」がセットになっています。北海道民はどんなカップ焼きそばでも戻し湯を飲んでいるわけではなく、「スープの素」が付いている「やきそば弁当」だから飲んでいるのだ――と。

そこで編集部は、「やきそば弁当」を含むカップ焼きそば3商品で戻し湯を飲んでみることにしました。

ペヤングは薄かった

記者が最初にトライしたのは、「ペヤング」（まるか食品）です。関東では定番ですが、それ以外の地域の方にはなじみがないのかもしれません。麺は細めで、ソースも中くらいの濃さ。ラーメン感覚で食べられます。余談ですが、埼玉西武ライオンズの坂田遼選手の大好物で、ホームランを打ったときに自分へのご褒美として食べているそうです。

戻し湯はうっすらとした黄色で、かなり薄め。ペヤングは、具材はすべて調理時にミックスする形になっていて、お湯に溶け出したのは麺の旨味だけだからでしょうか。飲み物としては...微妙な印象で、白湯の方がまだいいかも。市販のスープの素を加えれば印象が変わるかもしれませんね。

意外にいけたU.F.O.

次に挑戦したのは日清食品の「U.F.O.」です。記者は初めて食べるカップ焼きそばで、ワクワクと不安がありましたが――野菜の具はペヤングよりも多くていいですね。麺はやや太めでソースは濃厚。通常の焼きそばに近づけるべく工夫を重ねている印象です。

戻し湯はペヤングよりも濃い黄色。しっかり旨味が出ていて、焼きそばを食する前に口に含んだところ、結構いけました。U.F.O.は元から野菜などの具材が麺の上に乗っていて、その分様々な種類の旨味が溶け出ていると推測します。

ただし、焼きそばを食べた後にもう一度戻し湯を飲むと、一口目ほどの味わいはありませんでした。焼きそばのスパイスに舌が慣れてしまったのでしょう。

やきそば弁当は別格かも

この分だと、いくら味付けをするといっても、戻し湯を飲むのはちょっと無理がある気が......と思いつつ、今回のメインディッシュ・東洋水産の「やきそば弁当」を試します。こちらの商品は北海道の工場で製造しており、東京のスーパーではまず見かけません。北海道のアンテナショップ「どさんこプラザ」で扱っているとの情報を入手し、池袋店で買いました。

U.F.O.に近い濃厚ソースを使っていて美味です。もうちょっと具の量があれば言うことなしですが。