「餃子日本一」宇都宮の涙ぐましすぎる戦いの軌跡
2014.01.31 18:59
「餃子」と名のつくことは何でもやった
まず、餃子店やクイズ、餃子誕生秘話などを伝えるウェブサイトを作成して、情報発信を開始する。ジャンヌ・ダルク的存在として、タレントの筑井美佑輝さんを「宇都宮餃子消費量日本一奪還アイドル」に起用、様々な餃子イベントに登場してもらう。地元商工会議所が開催するご当地検定では「利き餃子」の問題を出すなど、ユニークなニュースとして発信を続けた。
こうした活動に地元の企業や学校も呼応。栃木県内のある企業は、社員食堂で8200個の餃子を並べてモザイク画を作成し、マスコミの注目を集めた。作新学院高校のライフデザイン科3年1組の生徒たちは「餃子日本一奪還に貢献したい」という思いから、地元スーパーでチラシの配布や餃子販売に取り組んだ。
プロバスケットボールチーム「リンク栃木ブレックス」は、「ギョ!ギョ!ギョ!ギョーザダンス」なる踊りを考案。「さかなクンを彷彿とさせる」とツッコミを受けつつも、市のマスコット「ミヤリ-」と一緒にネットやイベントで披露した。
まさに「オール宇都宮」、市民の餃子消費が伸びないはずはない。2013年の宇都宮の年間支出額が4919円だったのに対し、浜松のそれは4155円。764円の大差を付けての1位だった。