「これぞ本来のゆるキャラ」 みうらじゅんが太鼓判押す「さと丸くん」
TOKYO MXのバラエティ番組「みうらじゅん&安齋肇のゆるキャラに負けない!」。2013年12月19日放送のゲストは、岡山県奈義町からやってきた「さと丸くん」だった。
さと丸くんは右手に白ネギ、左手にアスパラガスを持つ里芋型のキャラクターだ。頭と耳は毛深く、羽織には町花の梅と大イチョウがデザインされている。本名は横仙里丸で、二刀流武士の設定だ。
ツイッターの公式アカウントもあり、プロフィールには「その姿はまさにスーパーヤサイ人!!」と書かれている。
MCのみうらじゅんと安齋肇は、拍手でゲストと付添いの女性スタッフを迎えると、さと丸は手に持っていた白ネギでいきなりみうらを叩きはじめた。
「凶暴じゃないか、結構。わりとネギ痛え!」
「親にもされたことのないことを...」
一瞬ムッとするみうらだったが、付添人が体を張って制止し事なきを得た。
みうらじゅん「ゆるいにもほどがある」
全国的な知名度は今一つな「さと丸くん」だが、みうらは「ゆるキャラグランプリ2012」のときから注目しており、ゆるいにもほどがある「ゆるゆるキャラ」としてゲストに選ばれた。
「いろんな特産物を持ちすぎて、too muchキャラがいいですよね。これが本来のゆるキャラだと僕は思うんですよ」
さと丸くんのキャラ作りを手がけたのは、プロでも公募で選ばれた人でもない。役場で臨時にきていた漫画家の卵だ。「何か書いて」と頼んだところ生まれたのが、このデザインだった。
口元が北野武に似ているとみうらが指摘すると、さと丸くんは「何だバカやろう」のポーズをやりだした。荒くれ武士の一方で、ノリの良さを兼ね備えている。
他のキャラクターとは「コラボNG」
奈義町は、漫画「NARUTO-ナルト-」の作者である岸本斉史さんの出身地でもある。付添人は来年2月に「NARUTO-ナルト-展 第三部」が奈義町現代美術館で開催されることを明かすと、MCの2人は次のように提案した。
「(さと丸くんに)NARUTO入れておいたらどうなんですか。もうちょっと忍者系に寄せるとか」
付添人は残念な表情で「NARUTOね...他のキャラクターとコラボNGなんです」と答えた。さと丸くんもまた、ふてくされたしぐさをしていた。
しかし、ただでさえ持ちすぎなさと丸くんに、さらに忍者の要素まで加わってしまうと、支離滅裂なキャラになってしまいかねない。これが限界なのではないだろうか。