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茨城の「トンカツの上に納豆」 味は意外といける?

Jタウンネット編集部

Jタウンネット編集部

2013.12.06 19:44
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日本テレビ系のバラエティ番組「秘密のケンミンshow」(日本テレビ系)は、毎回風変わりなご当地料理を発掘している。2013年12月5日の放送で取り上げたのは、茨城県中央部の超ローカルメニューでありながら熱烈なファンがいる、衝撃的な揚げ物グルメだった。

番組スタッフは、その料理を知る地元の人に話を聞いた。

「普通じゃないトンカツ。最初はえっ?と感じるかもしれないですが」
「トンカツの上にトロっとしてものが乗っかっている。普通は乗せないです! それこそ巨人と楽天ですね。王道の巨人の上に、地方で頑張る楽天が乗る感じ」

中年男性「納豆はタレ」

謎のトンカツメニューを提供している洋食屋の1つが、那珂市で創業37年の老舗「まつば」だ。ランチタイムになると続々とオーダーされている。

客の前に出されたのは「納豆カツ」。まるでトーストにおけるジャムのように、トンカツの上に地元茨城産納豆が大量に塗りたくられているではないか。恐る恐る持ち上げてみると、ネバネバの納豆がサクサクのカツにべったりと絡みついている。

まつばの「元祖納豆かつ」(ブログ「雑貨&小物 Pocket」より)
まつばの「元祖納豆かつ」(ブログ「雑貨&小物 Pocket」より)

見た目は何とも奇妙なコラボトンカツを、客は糸を引きながらおいしそうに頬張る。ある年配のご婦人は「トンカツも納豆も両方好きだから、一緒になって余計おいしい」と語る。味がケンカしませんか、という問いに対しては「いやー茨城生まれの人にとっては平気だと思うな」と動じない。別の中年男性は、納豆はタレという自説を展開する。

「普通はソースか何かかけるじゃないですか。これは納豆がソースみたいな感じ。納豆と思うからダメなんです。これはタレです。タレ!」

茨城は納豆の一大産地で、その販売高はダントツの全国1位だ。一方豚肉の生産も盛んで46年連続ベスト3にランクインしている。そんなご当地の食材をもとにして、約30年前に県内のトンカツ店が納豆カツを同時多発的に考案していった。現在、納豆カツを提供する店が県中央部に少なくとも10軒以上存在するという。

トンカツ屋の息子も「これはおいしい」

番組出演者たちからは「合うんじゃないか」「食べてみたい」と肯定的な声もあれば、「合うかな...」「余計なことしなくても」という声もあり賛否両論。なかでも否定派の急先鋒は、実家がトンカツ屋という川井俊一だ。

「ありえないですね。トンカツのいいところは、あのサクッとした食感です。納豆はねちょとしているでしょ。最初にトンカツを食べて、余ったご飯に納豆掛けて食えばいいわけで、同時に食べなくていいんですよ」

コーナーの最後はいつもの大試食会で、食べる前は不安を口にしていた出演者は「これは合う」と概ね評価していた。川井も「トンカツに(納豆の)カラシは合うし、醤油も合うからおいしい」と意見を改めていた。

そもそも納豆が苦手という人にとってはハードルの高いメニューかもしれないが、納豆もトンカツも好きならチャレンジしてみる価値はありそうだ。

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