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「パクリ疑惑」に激おこ! なごやめし博・事務局「名古屋発祥とは一度も言ってない」

Jタウンネット編集部

Jタウンネット編集部

2013.10.02 18:45
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食欲の秋、いま名古屋が熱い。市内飲食店が270店舗以上参加し、回遊型食べ歩きイベント「なごやめし博覧会2013」を2013年11月11日(月)まで開催しているからだ。博覧会のサイトによると、「なごやめし」とは以下のようなメニューを指すという。

「手羽先、味噌かつ、新なごやめし、名古屋コーチン、台湾ラーメン、あんかけスパ、味噌煮込みうどん、カレーうどん、味噌とんちゃん、ひつまぶし、エビフライ、小倉トースト、きしめん、鉄板スパ、天むす、どて煮、ういろう、味噌おでんなどをはじめ、そこから派生したオリジナルメニュー」

新メニュー「秀吉のおっぱい豆腐」も登場

名古屋のグルメは個性が非常に強い。豚カツに八丁味噌ベースのソースをかける「味噌かつ」や、厚めのトーストに小倉あんを乗せる「小倉トースト」、海老の天ぷらを具にしたおにぎり「天むす」など、他の地域には見られない独特な味覚と大胆な手法が特徴だ。

椿カフェ
椿カフェ

しかし名古屋名物というと、周辺地域からは「名古屋にパクられた」「発祥はウチなのに」という声も聞かれる。例えば"天むす"の発祥は三重県の津市だし、"味噌かつ"も岐阜県美濃地方でも多く食べられていたという。(大評判の名古屋メシ、実はパクリだらけ!? 岐阜と三重が「爆ギレしますよ!」参照)

この点について「なごやめし博覧会」実行委員会事務局に「パクリ疑惑」を問い合わせたところ、かなり強い調子で反論されてしまった。

「まず申し上げておかなければいけないのは、私ども名古屋人は『なごやめしが名古屋発祥の料理だ』と限定したことは一度もない、ということです」
いまや全国的人気の「天むす」(Dominic Alvesさん撮影)
天むす Ten-Musu / Dragon Tailed Rice Balls - Brighton Japan Festival Matsuri 祭

ウィキペディアにも「名古屋めし」の項目があるが、名古屋から「進出」した地方の食文化と定義されており、必ずしも「発祥」を指すわけではない。事務局でもこのスタンスを踏まえており、決して他県の手柄を横取りしたものではないと強調する。

「つまり、よその子も自分の子と同じように、分け隔てなく愛してきたということ。ここは『愛を知る愛知県』ならでは、と言えなくもありません」

長年の「ゲテモノ扱い」を乗り越えて

事務局によれば名古屋観光の長い歴史の中で、なごやめしはつい十数年前までゲテモノ扱いされることも多く、「迫害の歴史」を経てきたものだという。

それまで女性誌での「名古屋嬢」ブームがあり、名古屋発の飲食店が東京に進出していたが、2005年の愛知万博を契機に、ようやく環境が変わってきた。

「『かつに味噌なんて!』と言われていた頃から、なごやめしを愛し守ってきての今があるのです。ようやく名古屋観光のキラーコンテンツとなったのも、そうした『なごやめしLOVE』のなせる業だと信じています」
「矢場とん」の味噌かつ(Tomoaki INABAさん撮影)
Misokatsu

「なごやめし博覧会2013」には誰でも参加できるが、販売所で専用のチケット(5枚綴り2900円/2枚綴り1200円)を購入することが必要。開催期間は2013年9月27日から11月11日(月)まで1か月以上におよぶ。

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