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桃太郎は愛知県民だった!? 犬山市の強烈すぎる「桃太郎神社」

Jタウンネット編集部

Jタウンネット編集部

2015.05.12 16:20
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日本人なら知らぬ人のない、「桃太郎」。

桃太郎神社 桃太郎誕生の像(画像提供:犬山市観光協会)
桃太郎神社 桃太郎誕生の像(画像提供:犬山市観光協会)

その桃太郎伝説の舞台だが、岡山県と思っていないだろうか。筆者はそう信じて疑っていなかった。ところが愛知県にもこの伝説があり、なんと桃太郎神社まで存在すると知ったときは、本当に驚いた。

桃太郎神社 犬の像(画像提供:犬山市観光協会)
桃太郎神社 犬の像(画像提供:犬山市観光協会)

国宝犬山城や木曽川下りなどで知られる愛知県犬山市、犬山城から木曽川沿いに3キロほど遡ったところに、その桃太郎神社は存在する。

桃太郎神社 猿の像(画像提供:犬山市観光協会)
桃太郎神社 猿の像(画像提供:犬山市観光協会)

桃から生まれた桃太郎は、「大神実命(おおかむづみのみこと)」と呼ばれ、この神社の祭神である。

桃太郎神社 キジの像(画像提供:犬山市観光協会)
桃太郎神社 キジの像(画像提供:犬山市観光協会)

神社が伝える伝承は、よく知られる桃太郎伝説と微妙に違う。たとえば、桃太郎は単なる「桃から生まれた」子供ではなく、『古事記』にあるイザナギの黄泉下りで、あの世の鬼を追い払った聖なる桃の生まれ変わりとされる。

また、鬼が島があったのも、近くを流れる可児川とかなり具体的な場所が指定されている。一行が船出した土地や勝鬨を挙げた場所なども、地名などにきちんと残っているというのだ。

やがて桃太郎は「桃山」へと姿を消し、以後神として地元の人々から祀られた。現在の桃太郎神社は、1930年にこの地に遷されたという。

桃太郎神社 おばあさんの像(画像提供:犬山市観光協会)
桃太郎神社 おばあさんの像(画像提供:犬山市観光協会)

神社の周囲には主役の桃太郎をはじめ、犬、猿、キジなど、多数のコンクリート人形が飾られている。育ての親であるおじいさんやおばあさん、退治された鬼なども展示され、摩訶不思議な桃太郎ワールドが繰り広げられている。

像を作ったのは、「関ヶ原ウォーランド」などでも有名な伝説的造形家、故・浅野祥雲。また宝物館には、「鬼のミイラ」の写真など、「桃太郎ゆかり」の品々が所蔵されている。

最近は松田将太が桃太郎に扮し、金太郎や浦島太郎たちと共演するauのCMが話題だが、この桃太郎神社もある意味、負けていない強烈すぎる世界観だ。それにしても、「桃太郎」って、いったい......?

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