初めての出産で、実習生の立ち合いを求められた私。出産後、誰より先にその学生に言ったこと(福岡県・30代女性)
陣痛が始まると...
そのうちに少しずつ陣痛の痛みが増し始め、身体の中から骨を砕かれるような強烈な痛み、拷問されているような痛みに身悶えする事態に......。
「陣痛ってこんなに痛いの?!」と脂汗を滲ませながらひたすら耐える中、実習生の子がずーっと腰をさすってくれていました。
途中、ナースステーションに戻るため私の側を離れている間、夫が代わりに腰をさすってくれましたが、全く効果がありません。内心「早く戻ってきて〜!!」と痛みに悶えながら必死に目で彼女を探していました。
いよいよ出産間際になり、陣痛の間隔が2~3分になってくると、あまりの痛みに「いやぁぁあ! 痛〜い! もう産みきらん! 帝王切開で産ませて〜!!」と泣き叫ぶ始末......。
その傍らで実習生の子は「初めてなのにいきみ逃しのやり方上手ですよ」と親身に声をかけてくれながら、ずっと砕けそうな腰をさすってくれました。
その後そのまま無事に自然分娩で出産することができましたが、彼女がいなければ乗り越えられなかった人生初のお産でした。出産後、その実習生の子に「ほんっとうにありがとう」と誰よりも真っ先に御礼を言いました。
その子は市民病院に就職が決まっていると言っていましたが、彼女が就職した翌年の4月に熊本大震災があり、市民病院は崩壊し建て直すまでの間閉院を余儀なくされました。
彼女は今どこで頑張っているのか、今も助産師さんとして活躍しているのかいつも気になっています。会って御礼を言いたい、あの時取り上げてくれた長男の成長を伝えたいといつも思っています。
【このコーナーでは読者のみなさんからの投稿を紹介しています】
名前も知らない、どこにいるかもわからない......。そんな誰かに伝えたい「ありがとう」や「ごめんなさい」、あるいは「どんなもんだい!」を心の中に秘めている、という人もいるだろう。
Jタウンネットでは読者の皆さんの「『ありがとう』と伝えたいエピソード」「『ごめんなさい』を伝えたいエピソード」「親切自慢エピソード」「親切目撃談」などを募集している。
読者投稿フォームもしくは公式X(@jtown_net)のダイレクトメッセージ、メール(toko@j-town.net)から、具体的な内容(どんな風に親切にしてもらったのか、どんなことで助かったのか、どんなことをしてしまい謝りたいのかなど、500文字程度~)、体験の時期・場所、あなたの住んでいる都道府県、年齢(20代、30代など大まかで結構です)、性別を明記してお送りください。秘密は厳守いたします。
※本コラムではプライバシー配慮などのために体験談中の場所や固有名詞等の情報を変更している場合がありますので、あらかじめご了承ください