彼氏が車で送ってくれたのは、薄暗くて誰もいない無人駅。私は切符を買おうとしたけれど(山形県・20代女性)
夜、出先から電車に乗ろうと思ったら......切符が買えない!
次の電車を逃したら、その次はさらに1時間後。
パニックになったMさん(山形県・20代女性)がとった行動は......。
<Mさんからのおたより>
21歳だった頃の話です。その日は自分の家から電車で1時間40分くらい離れた所に住む当時の彼氏の町に遊びに行っていました。
夜も遅くなり彼氏が車で途中の駅まで送ってくれて、さよならをしたのですが、降ろしてもらったのは初めて利用する無人駅でした。
早朝と夜間だけ無人駅になるようで、あたりは暗く、ホームには人ひとりいません。
時刻表を見ると私の家の最寄りの駅まで、1時間に一本しか走っておらず、ちょうど電車がくる頃だったので、券売機で切符を買おうとしました。
切符が、買えない!
ですが、財布には一万円札しか入っておらず、券売機に入れると対応出来ませんと戻ってきてしまいました。
小銭入れを確認しましたが、1円が数枚しか入っておらず、「どうしよう......。電車もそろそろ来るのに間に合わない!!」と焦りました。
「そうだ、自販機がある!」と思い駅の外にある自販機まで走り一万円札を入れたのですが、あいにく自販機も非対応。「ああ、電車乗れない......どうしよう!!」とパニックになりました。
その矢先、暗闇の向こうから自転車を引いて歩く男子高校生がやってきました。おそらく帰宅途中だったのだと思います。
藁にも縋る思いで、「すみません、切符を買いたくて、でも一万円札が使えなくて、千円札とかで両替出来ませんか?!」と咄嗟に声をかけてしまいました。
その男子高校生はビックリしたものの、財布を見てくれました。
「んー、ないですね......」と言われ、「やっぱり無理ですよね......。突然すみません!」
諦めかけた時、「何時のどこ行きの切符ですか?」と聞いてくれて、自転車をわざわざ置いて駅の中まで一緒に来てくれました。
「急いで行ってください!」
この電車に乗りたいんだと答えると、「良かったらこれ使って下さい」と600円を券売機にいれてくれたのです。
「え! 貰うわけには......。それじゃ、名前と電話番号だけ教えてください!後日ちゃんとお金返しにきますから!!」と私が言うと、「いえ、いいんです、それより電車そろそろ来ますよね、急いで行ってください!」と言われ、返さないわけにはいかないと何度かやりとりを繰り返したものの、「このぐらい全然大丈夫なので!!」と。
「本当すみません!! ありがとうございますーーー」とお礼をちゃんという暇もなくドタバタで電車に乗りこみました。
電車の中でも頭の中がぐるぐるして、申し訳ない事をしてしまったとずっと考えて帰ったのを覚えています。
後から冷静になって考えてみると、切符が無くても無人駅でとりあえず電車に乗って降りたところで駅員さんに支払う等ができたのですが、当時の私は切符が買えない焦りでパニックになり、頭が回っていなかったんだと思います。
改めてお礼とお返しがしたかったんですがその高校生を探す術もなく、今の今まで時間が流れてしまいました。
私の中でこの出来事はずっと今でも忘れる事はありません。その方に伝わるといいなと思い投稿します。
見ず知らずの私に突然声をかけられたのにも関わらず、心配してお金を払ってくれた当時高校生だったあなたに本当にお礼が言いたいです。ありがとうございました。
私にも今、幼い息子がいます。あなたのように困っている人に手を差し伸べられるような子に育ててあげたいなと思います。
【このコーナーでは読者のみなさんからの投稿を紹介しています】
名前も知らない、どこにいるかもわからない......。そんな誰かに伝えたい「ありがとう」や「ごめんなさい」、あるいは「どんなもんだい!」を心の中に秘めている、という人もいるだろう。
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