「親友の出産を喜ぶフリが辛い。芸能人の妊娠を妬んでしまう。不妊に追い詰められた私が、病院で言われた言葉」
親友の出産も、芸能人の妊娠も、聞くのがつらい。
長いあいだ不妊に悩んでいたYさんはそのころ、追い詰められていた。
頑張っても頑張っても治療の結果は出ず......。
<Yさんからのおたより>
長い間不妊に悩んできた。寝ている時だけ無意識で、起きた瞬間、「子どもできない」という現実に引き戻される。
何をしても心の底から笑うことができず、親友の出産も喜ぶふりがつらかった。
ネットニュースから流れてくる、知り合いでもなんでもない芸能人の出産妊娠報告まで見るのが辛くて、妬みすら抱いたこともあった。
病院は冷たいところだと
この先どうなるのかという不安しかなかった。悩んでいるだけじゃなく、治療もしていたし、病気が見つかって手術もした。
「これを頑張れば」という気持ちでいつも望んできたのに、いつまで経っても結果がでない。
そんなとき、思い切って病院を変えた。
治療前に、看護師さんがこれまでの経過をゆっくり聞いてくれた。そして「今までたくさん頑張ってこられたんですね」と声をかけてくださった。
その瞬間、涙が出て肩の力がふっと抜けるのを感じた。
今まで誰がそうやって認めてくれただろうか。人に話すのも気が引けて、1人で戦ってきた治療。頑張ったなんて言ってくれたの初めて。辛かったこと認めてもらえて、あったかかった。
前の病院では、治療のことでお願いをしたら「あなただけの病院じゃないので」と言われたこともある。それから病院って冷たいところだと思っていた。でも、そこはすごくあたたかかった。
そして、今まで何をしても妊娠できなかったわたしが、その周期で自然妊娠。出産。
あのとき話を聞いてくださった看護師さん。お名前はわかりませんが、この場をお借りしてお礼を伝えたい。「ありがとう」。
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名前も知らない、どこにいるかもわからない......。そんな誰かに伝えたい「ありがとう」や「ごめんなさい」、あるいは「どんなもんだい!」を心の中に秘めている、という人もいるだろう。
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