「赤ちゃんって、悪気ないのよね」 産後うつで通院していた私は、見知らぬおばあさんに話しかけられて(埼玉県・20代女性)
ある寒い雨の日。沈んだ気持ちで電車を待っていたら、見知らぬおばあさんに声をかけられた。
その時に言われた言葉が、つらい時も支えてくれている――。
埼玉県在住の20代女性(投稿時)・Oさんの実体験。
<Oさんからのおたより>
私は1歳の娘を連れて、産後うつの治療のために電車に乗って精神科に通っていました。
ある真冬の雨が降った寒い日、待合室に入れず外で順番を待ち、お会計の一瞬だけ椅子に座りました。
9か月で歩き始めた娘は、歩きたくて仕方ない様子。
隣の方に嫌な顔をされて、席を移動されてしまいました。
「赤ちゃんって、悪気ないのよね」
娘の元気さや、周りの人からの視線に疲れ、帰りのホームでは独身の頃の自分の身軽さや、子育ての大変さを思い、険しい顔をしていたと思います。
そんな私に突然1人のおばあちゃんが、話しかけてきました。
「あら、可愛い赤ちゃんね! お母さん。赤ちゃんって、悪気ないのよね! 食べることと寝ることだけ! 今日を生きることに集中してるのよね」
そのまま同じ電車に乗り、私が降りるまで、様々な話をして元気づけてくれました。
そして最後に「心が軽くなりました。ありがとうございました」と伝えると、
「そう、それは神の言葉が、あなたの心に届いたのね。今日は雨ね、でも忘れないでね! 雲の上にはいつも青空が広がっていること! あなたのこれからの日々に思いを寄せています。またどこかで」
と言ってくれました。おばあちゃんはクリスチャンのようでした。
しかし、自分の信仰を押し付けるのではなく、自分の言葉や考えに噛み砕き、私を励ましてくれました。
たった数分間の交流でしたが、おばあちゃんの真心が私にしっとりと伝わってきました。
それからは子育ての壁にぶち当たったとき、いつもおばあちゃんとのやり取りを思い出しています。ほんとうにありがとう。
【このコーナーでは読者のみなさんからの投稿を紹介しています】
名前も知らない、どこにいるかもわからない......。そんな誰かに伝えたい「ありがとう」や「ごめんなさい」、あるいは「どんなもんだい!」を心の中に秘めている、という人もいるだろう。
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