「母子家庭でネグレクトされていた高校時代。授業料未払いの私は、学年の教師陣から...」(岐阜県・30代女性)
シリーズ読者投稿~あの時、あなたに出会えなければ~ 投稿者:Mさん(岐阜県・30代女性)
高校受験の頃から母が度々家に帰ってこなくなり、ネグレクトされていたというMさん。
高校の授業料も払ってもらえず、ついには担任の教員から職員室に呼ばれ......。
<Mさんの体験談>
20年ちょっと前の事、私の家は母子家庭で、子供が4人の5人家族でした。
私の高校受験の頃から母は度々家に帰って来なくなり、今でいうネグレクト家庭になっていました。
授業料を払ってもらえず...
受験を突破して高校に通うようになった頃、母は当時交際していた方の所にほぼ住んでいる状態。家には兄妹4人のみでした。
そして、私の高校の授業料や入学金が払われていないことが発覚。このままでは高校にはいられないと思っていた1年生の一学期の終わり頃、担任の先生から職員室に呼ばれました。
退学だと言われるのかと思っていました。
しかし、そうではありませんでした。払われていないそのお金を1年生の担当だった先生方が少しずつ工面してくれたというのです。
お陰で退学にはならずにすみました。にも関わらず、当時の私はお金がないこと、母が家にいないことや家庭環境など諸々を知られるのが恥ずかしくて、情けなくて......そんな心を隠したく、お礼をしっかり言えずにいました。
そして先生方はそこまでしてくださったのに、高校まで電車・バス乗り継ぎで往復1500円かかったので、毎日通うことはできませんでした。アルバイト代は弟たちや自分のご飯代優先だったのです。
家庭訪問があったのは「電気が止まっていた日」
3年生の時、担任の先生が出席日数の少ない私を心配して家庭訪問して下さったのですが、タイミング悪く、その日は恥ずかしいことに電気が止まっていました。その事を先生に知られたくなく、留守のように見せかけ、居留守まで使いました。
良くしてくださった先生方が居た高校なのに途中で自主退学へ。お礼も謝罪も何一つできずで......。
先生、相談してればもっと違った道あったかな?
でも私は今2人の子供の母です。1人は成人し、今立派に働いてます!
その上の子に会えたのはあの時3年生まで高校に残して下さった先生たちのお陰です。
先生方、あの時はありがとうございました!
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