「『わたくしは京都に住んで長い者です』。娘と観光の相談をしていると、突然話しかけてきた地元の老人が...」（愛知県・50代女性）

シリーズ読者投稿～あの時、あなたに出会えなければ～　投稿者：Hさん（愛知県・50代女性）

中学受験を目指す小学4年生の娘を連れ、京都へ旅行に行ったHさん。

新幹線の時間が迫っているけれど、どうしても北野天満宮にお参りに行きたい。娘と最短で行けるルートをバス停で話していると......。

＜Hさんの体験談＞

今春、大学を卒業した娘が小学四年生の冬休みの時のことです。

その当時、中学受験をするために塾通いをしており、親として何かお手伝いできないかと考えて、社会科のテストの問題で出るであろう京都に連れて行くことにしました。

北野天満宮に行こうとした時...

実際の建造物を見たりすることで印象に残り、テストで問題が出た時にすぐ答えが出てくるのではないかと考えたのです。

一日乗車券を使って歴史的建造物、二条城や金閣寺等をまわった後、学問の神様と言われる北野天満宮に行こうとした時です。新幹線の時間が迫っていることに気付きました。

せっかく京都に来たのならば北野天満宮にお参りに行きたい。しかし、時間配分を間違えてしまった、少し無理でないか、最短で行けるルートを娘とバス停で話していた時です。

バス停に並んでおられた80歳くらいの年配のご紳士が私にとても丁寧なお言葉で話しかけて下さいました。

「わたくしは京都に住んで長い者です。バスの乗り継ぎなどあなた方より詳しいと思います。お教え致しますよ」

そう言われ、突然のことに驚いたのですが、急いでいる私はお言葉に甘え、行き先を伝えました。するとその方はとても分かりやすい説明をして下さいました。

おかげで私たち親子はバスに乗って北野天満宮に無事到着してお参りすることができ、帰りの新幹線にも間に合うことができました。

あのご紳士が今もご健在であることを祈って、こちらに投稿致しました。娘は受験を経て成長し、今年社会人となりました。

あれ以来何度か京都を訪れておりますが、ご親切頂いたことは忘れぬ思い出となっております。

誰かに伝えたい「あの時はありがとう」、聞かせて！

Jタウンネットでは読者の皆様の「『ありがとう』と伝えたいエピソード」を募集している。

読者投稿フォームもしくはメール（toko@j-town.net）から、具体的な内容（どんな風に親切にしてもらったのか、どんなことで助かったのかなど、500文字程度～）、体験の時期・場所、あなたの住んでいる都道府県、年齢（20代、30代など大まかで結構です）、性別を明記してお送りください。秘密は厳守いたします。

（※本コラムでは、プライバシー配慮などのため、いただいた体験談を編集して掲載しています。あらかじめご了承ください）